2025/03/05Moodle使いこなし術

 Moodle使いこなし④|ユーザー登録で文字化け発生!? CSV取り込み前にココを確認!

Moodle使いこなし④ ユーザー登録で文字化け発生!? CSV一括登録は取り込み前にココを確認!



モモさんの紹介

*日本一Moodleに詳しい!イオマガジンの社員
*Moodleの便利な使い方を日々研究している
*コウハイ君に教えるのが好き
*口ぐせは「Moodleのことはモモさんにお任せ!」

先輩、大変です!ユーザー登録をしたら、名前が『ÃÆ’』って…まるで宇宙語になってしまいました!

ああ、それは文字化けね。登録の際に不備があったからよ。

えっ、でも普通にCSVを取り込んだだけです!

CSVの文字コード、ちゃんと確認した?

文字化けの原因って?


Moodle(ムードル)は160言語に対応しているため、さまざまな文字コードを扱えます。

しかし、たくさんの言語が扱えるため、テキストだけでどの言語なのか、どの文字コードなのかをシステムは判別できません。CSVデータの文字コードとMoodle側の認識がずれると、文字化けが発生してしまいます。

そのため、システムで取り込む際に、どの文字コードで作成されたテキストなのかを指定する必要があります。そうすることで、タイ語ならタイ語、アラビア語ならアラビア語、日本語なら日本語と正しく判別され、文字化けせずに表示されます。

特に、WindowsのExcelで作成したCSVファイルはデフォルトで「Shift-JIS」という文字コードになりやすく、注意が必要です。一方、Macの「Numbers」アプリでCSVを保存すると、自動的に「UTF-8」でエンコードされるため、Moodleへの取り込み時にはそのまま使える場合が多いです。ただし、Excel for Macを使用している場合はWindows版と同様に「Shift-JIS」で保存される可能性があるため、必ず確認するようにしましょう。

文字コードにはさまざまな種類があり、主に以下のようなものがあります。

・UTF-8:世界標準の文字コードで、多くのシステムで推奨されている

・Shift-JIS:日本語環境のWindowsでは一般的だが、Moodle(ムードル)では正しく表示されないことが多い

・ISO-8859-1(Latin-1):欧米のシステムで使用されるが、日本語には対応していない

特に、Excelは標準の「CSV(カンマ区切り)」形式で保存するとShift-JISになってしまうため、Moodle(ムードル)に取り込む際に文字化けの原因になりがちです。

また、CSVの中にはBOM(Byte Order Mark)と呼ばれる見えないマークが含まれていることがあり、これがMoodle(ムードル)の処理を妨げることもあります。

文字化けを防ぐためには、事前に文字コードを確認し、Moodle(ムードル)が正しく認識できる形式にしておくことが重要です。

CSVファイルを使ってユーザーを一括登録する方法


Step1:CSVファイルの作成

ユーザーを一括で登録したい場合は、CSVファイルのアップロードを利用します。

まずはテキストエディタやExcelで、CSVファイルを作成していきましょう。

ユーザー登録をする際の必須項目は以下4項目です。

・username(ユーザー名)

・email(メールアドレス)

・firstname(名)

・lastname(性)

尚、username(ユーザー名)に使用可能なのは、アルファベットの小文字、数字、  ‘-’(ハイフン)、‘_’(アンダースコア)、‘.’(ピリオド)、‘@’(アットマーク)です。(いずれも半角)

CSVファイルを保存するときは、「UTF-8」形式で保存することが重要です。

「名前を付けて保存」から「UTF-8」形式を選択し、保存しましょう。

Step2: Moodle(ムードル)に一括登録

Moodle(ムードル)の管理画面を開きましょう。右上の赤色の「ブロックドロワ」をクリックして開き、「管理メニュー」ブロックにある「ユーザー登録」をクリックします。

「ユーザをアップロードする」画面が表示されます。

作成したCSVファイルを、ドラッグ&ドロップで追加してください。その後、「ユーザをアップロードする」をクリックします。

プレビュー画面が表示されるので、下の設定項目を必要に応じて確認・変更します。

「アップロードタイプ」は、以下の4つから選択できます。

・新しいユーザのみ、既存のユーザをスキップする

・すべてを追加する、必要に応じてユーザ名に番号を付加する

・新しいユーザの追加および既存のユーザを更新する

・既存のユーザのみ更新する

ここでは新規ユーザーのみ登録するとして、アップロードタイプは「新しいユーザのみ、既存のユーザをスキップする」を選択します。

尚、「新しいユーザパスワード」に、「必要に応じてパスワードを作成してメールで送信する」を選択すると、ユーザー登録後に各ユーザーのメールアドレスへパスワードが送信されます。

設定が終わったら、画面の下にある「ユーザをアップロードする」をクリックしましょう。

「アップロードユーザ結果」が表示されたら、CSVファイルを利用したユーザーの一括登録は完了です。

よくある質問と解決方法


Q: Excelで普通にCSVを保存したのに、文字化けしてしまいました!

A: Excelのデフォルト設定ではShift-JISで保存されることが多いため、「CSV UTF-8」で保存し直してください。

Q: プレビューでは問題なかったのに、登録後に文字化けしました…

A: Moodle(ムードル)側の言語設定を確認してみましょう。

「サイト管理」→「言語」→「言語設定」に進み、「デフォルト言語」が日本語に設定されているかチェックしてください。

まとめ:文字化けを防ぐCSV取り込み時のポイント


CSVファイルを保存するときは必ず「UTF-8」を選択することが重要です。

また、プレビュー画面だけでなく、登録後のデータも確認し、必要に応じてMoodle(ムードル)の言語設定を見直しましょう。これで文字化けとはおさらばです!

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