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2024/09/05eラーニングの知識
社員教育とは? 目的や種類、方法、内容、助成金制度などを解説!
社員教育は会社の発展・事業の拡大に不可欠な人材育成のプロセスです。効果を高めるためには社員教育について理解を深めることが重要です。今回は社員教育の概要をはじめ、目的や種類、方法、内容などを解説します。社員教育に活用できる助成金制度も紹介しているので、コストの負担を抑えたい方も参考にしてみてください。
社員教育とは?
社員教育とは、会社の将来を担う人材を社内で育成する教育です。主に新入社員や若手メンバー、リーダー候補、中堅社員などに実施します。
効果や内容などを明確にしておかないと、忙しい職場であれば社員教育が後回しになってしまいがちです。まずは、社員教育の必要性がわかるよう、社員教育の目的や内容について解説します。
社員教育の目的
社員教育は基本的に業績を高めるために実施します。
社員教育をすることで社員が既存業務を安定的に行えるようになるだけでなく、新規顧客を開拓したり新たなアイデアを生み出したりして事業を拡大できるようになります。
社員教育には業績を高めるためだけでなく、会社のリスクを減らす役目もあります。
社員に情報セキュリティやコンプライアンスなどについて学ばせることで、情報漏えいや隠ぺい、不正会計などのトラブル発生を事前に防ぎやすくなります。
総じて、会社を長く存続させることが社員教育の根本的な目的だといえるでしょう。
社員教育の内容
社員教育の内容は時代とともに変化します。近年、社員教育で特に重要となっている内容は下記の通りです。
リスキリング
社員教育では社員に業務遂行スキルを習得させる必要があります。ただ、近年は時代の変化が激しく、従来のスキルが通用しなくなるケースも少なくありません。
そのため、社員教育でも職場の変化に対応できるよう、新たなスキルを習得させるリスキリングが重要になっています。
具体的な教育内容としてはAIやプログラミング、英語など内容はさまざまです。自社を取り巻く変化を素早く察知して社員教育の内容を検討しましょう。
モラル
モラルは道徳観念を意味する言葉です。モラルが欠如すると自分の利益を優先して顧客に迷惑をかけたり、職場でモラルハラスメントが発生したりしやすくなります。
近年は人手不足によって過酷な労働環境も増えてきており、社員に余裕がなくなりモラルの低下も起きやすくなっています。
社員教育で個々のメンバーのモラルを向上させて、事業や職場を健全に運営していくことが重要です。
ハラスメントをなくす方法が気になった方は、具体的な対策を下記の記事で学んでみてください。
関連記事:ハラスメントをなくすには? 根本原因や組織対策、対策事例などを解説!
社員教育しない会社の末路
指導者不足や時間不足の関係で社員教育をしない会社も珍しくありません。結論として、社員教育しない会社の末路は悲惨です。
たとえば、若手や新人に特に教育をせず、先輩や上司の仕事を見て学ばせるスタイルの会社があります。何度も質問すると怒られるような組織風土だと、若手や新人は質問を避けるようになり、業務を正確に理解できません。
仕事をスムーズに行えないストレスや、成長を実感できない不安が蓄積されると、若手や新人は会社に失望して、最終的に離職する恐れがあります。
仮に離職しなかった場合も負の連鎖が続きます。残った社員が業務を正確に理解していないため、後輩にうまく指導できません。後輩もストレスや不安を感じ、離職の危機にさらされる恐れがあります。業務を正しく遂行できる人材が減り続けていけば、最終的に組織の維持が困難になるでしょう。
自社に適した社員教育の種類・方法を見つけ出し、確実に実践していくことが重要です。
社員教育の種類・方法
社員教育の種類・方法は主にOJT教育とOFF‐JT教育に分かれます。それぞれの種類・方法について解説します。
OJT
OJTはon the job trainingの略称であり、先輩や上司が若手や新人などに対して実務の中で仕事を学ばせる社員教育です。たとえば、取引先に提案する資料の作成を手伝わせたり、取引先との開発会議に参加させたりするなど、さまざまなパターンがあります。
実践を通して教えることで即戦力化しやすいです。ただ、実務でトラブルを起こさないように細かい配慮が必要です。
OJT教育の基本的なやり方や失敗例、制度の事例を知りたい方は下記の記事もご覧ください。
関連記事:
OJT制度とは何かをわかりやすく解説! 目的やメリット、具体的な事例は?
OJTによる教育とは? やり方や計画すべきこと、よくある失敗の具体例などを解説!
OFF‐JT
OFF‐JTはOff‐the‐Job Trainingの略称であり、実務から離れた環境で実施する社員教育です。OJTと反対の意味を持つ教育方法であり、実務の隙間時間に行われたり、職場外で実施されたりします。
経験の浅い社員が実務で失敗しなくて済む教え方です。ただ、実務に携わる時間が減るため、職場の生産性が低下しやすくなっています。
OFF‐JT教育の実施方法は多岐にわたり、各社の状況によって選び分けをしたり、併用したりするのが一般的です。代表的な種類をいくつかご紹介します。
集合研修
集合研修とは、対象者を会場に集めて会社で働くために必要な知識やスキルを習得させる社員教育です。直接対面でやり取りできるため、社員にきめ細かい指導が行えます。ただ、会場の準備や日程調整などの手間が生じるので、実施のハードルは高いです。
オンラインセミナー
オンラインセミナーとは、インターネット環境を利用して会社で働くために必要な知識やスキルを習得させる社員教育です。集合研修と違って場所・時間を問わずに実施できます。ただ、システムトラブルで研修に支障が出ることもあります。
オンラインセミナーの具体的なやり方を詳しく知りたい方は下記の記事をご一読ください。
関連記事:オンラインセミナーとは? 種類ややり方、テーマ一覧、ハローワークの事例などを紹介!
eラーニング
eラーニングは、インターネットに接続されたパソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器で学習コンテンツを学ばせる社員教育です。動画を繰り返し見てもらえるので、知識を定着させるのに適しています。その一方で、動画を最後まで視聴してもらえないリスクもあります。
eラーニングのメリット・デメリットを詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:eラーニングを導入するメリット・デメリット、費用、事例、注意点を解説!
書籍学習
書籍学習は、会社で働くための知識やスキルを本や電子書籍を通して学ばせる社員教育です。
市販の書籍を活用することで教材や資料を作成する手間を減らせます。アウトプットが不足すると知識が定着しにくい点には注意が必要です。
社員教育に役立つ本
指導者の教育方針が誤ってしまうと、社員を正しい方向に導くことはできません。指導者自身が教育の考え方を学ぶことも大切です。指導が難しいようであれば専門家の本を社員に推奨するのもよいでしょう。社員教育に役立つ本をピックアップしてみたので、気になる書籍があれば活用してみてください。
知・情・意 「超」伸びる人の法則
元花王の社員教育担当の課題解決コンサルタントが導き出した伸びる人の法則を学べる本です。
知性・感情・意思を磨く人の成長に天井はないという考えを前提として、それぞれの磨き方を解説。成果に直結する頭の鍛え方やできる人のマインド、やり抜く理由がある人の強さなどがわかります。
若いビジネスパーソンに勉強してほしいことなどにも触れているので、社員教育に活かせるでしょう。
福島の小さなガス会社がやっていた世界最先端の社員教育
全国から見学依頼が殺到した福島県にある社員70名の小さなガス会社の社員教育について紹介した本です。
AIが人間の仕事を奪うといわれる時代において、不透明な将来でも活躍できる社員教育を具体例とともに学べます。
同社で行われている社員教育は、スタンフォード大のキャリア理論に基づいているとのことです。世界の最先端理論を学んで激変する世の中に対応できる人材を社内に増やしてみてはいかがでしょう。
社員教育に使える助成金
資金に限りがある会社であれば、社員教育にお金をかけるのが難しいケースもあるでしょう。教育コストを気にせず社員教育を実施したいのなら助成金の活用がおすすめです。ここでは政府が展開している社員教育に使える助成金をご紹介します。
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、事業主等が雇用する従業員に対して職務関連の専門知識および技能を習得させる職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の1部等を助成する制度です。さまざまな教育に応じた支援コースを用意しています。
たとえば、人材育成支援コースであれば下記の訓練が助成対象となります。
・10時間以上のOFF‐JT
・新卒者等のために実施するOJTとOFF‐JTを組み合わせた訓練
・有期契約労働者等の正社員転換を目的に実施するOJTとOFF‐JTを組み合わせた訓練
賃金助成額は1人1時間あたり380円~です。
事業展開等リスキリング支援コースであれば下記の訓練が助成対象となります。
・事業展開やDX、GXに伴い新たな分野で必要となる知識や技能を習得させるための訓練
賃金助成額は1人1時間あたり480円~です。
従来の社員教育だけでなく、リスキリングにかかるコストを抑えたい場合にも検討できます。
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった非正規雇用社員の企業内におけるキャリアアップを促進するため、正社員化を実施した事業主に助成する制度です。
正社員化支援に関するコースでは、申請にあたってキャリアアップ計画を作成して管轄労働局長の受給資格の認定を受ける必要があります。
キャリアアップ計画書の中では、目標を達成するために講じる措置として、職業訓練の内容など具体的な施策を記入します。
有期雇用労働者等を正社員化した場合に助成され、1人あたりの助成額は下記の通りです。
有期雇用労働者 | 無期雇用労働者 | |
中小企業 | 80万円 | 40万円 |
大企業 | 60万円 | 30万円 |
単に社員教育をするだけでなく、キャリアアップを実現することが前提の制度です。本格的に社内の人材を戦力化したい場合に重宝するでしょう。
社員教育に役立つeラーニングツール
社員教育ではOFF‐JTの一環としてeラーニングを導入する方法をお伝えしました。eラーニングをどのように導入すればよいのか気になった方もいるでしょう。スムーズにeラーニング環境を整えたいのであればeラーニングツールの導入がおすすめです。
eラーニングツールを導入すれば、コンテンツで場所・時間を問わず社員教育できるようになります。
参考に「Moodle(ムードル)」というeラーニングツールをご紹介します。
「Moodle(ムードル)」の概要
「Moodle(ムードル)」は2001年に初めてリリースされたeラーニングツールです。240か国で採用され、160言語に対応しており、グローバル企業でも社員教育に導入できます。
社員教育に役立つコンテンツをアップして、ユーザー登録をした社員に視聴してもらえます。テスト作成や課題、レポートの出題にも対応しているので、社員教育で学ばせた知識を定着させやすいです。
イオマガジンがカスタマイズした「IO Moodle(イオムードル)」であれば、最後まで見ないと視聴完了にならない機能も搭載できます。忙しい社員にも動画を確実に視聴してもらえるのが安心です。
社員教育にeラーニングを導入するならイオマガジンに相談!
社員教育は、会社の将来を担う社内人材を育成する教育です。業績を高めるとともに会社のリスクを減らし、組織を発展させ続けるために実施します。
社員教育にはOJTやOFF‐JTなどの種類があり、集合研修やオンラインセミナー、書籍学習などの方法を選択できます。
時間や場所に関係なく社員教育をしたい場合は、今回紹介した「Moodle(ムードル)」や「IO Moodle(イオムードル)」といったeラーニングツールもおすすめです。
社員教育にeラーニングツールを導入したい場合はぜひイオマガジンまでお問い合わせください。
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■「Moodle(ムードル)」とは?
https://www.io-maga.com/service/
eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。
■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!
https://www.io-maga.com/administrator_manual_application/
「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。
■イオマガジンとは?
https://www.io-maga.com/company/
イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。
▼Moodleに関するお問い合わせはこちらから
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