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2024/05/15eラーニングの知識
情報セキュリティ研修とは? 目的や内容、テーマ例、eラーニングでの実施がおすすめの理由を解説!
組織の安全性を強化する方法の1つが情報セキュリティ研修です。情報セキュリティ研修を怠ると組織に甚大な被害が発生する恐れがあります。必要性を理解したうえで適切に行える実施環境を整備することが重要です。今回は、情報セキュリティ研修とは何かがわかるように、目的や内容、テーマ例などを解説します。おすすめの実施方法としてeラーニングも紹介しているので、ぜひプラットフォームの導入も検討してみてください。
情報セキュリティ研修とは?
まずは、情報セキュリティ研修の目的と内容、テーマ例について解説します。
情報セキュリティ研修の目的
ITの発達により、組織を問わずさまざまなツール・システムを活用して、膨大な情報を活用する時代となりました。
データを簡単に管理できるようになった一方で、情報漏えいのパターンも増えています。たとえば、従来はUSBメモリの紛失などが情報漏えいの原因として有名でした。最近では、データをURLで気軽に共有できるようになり、リンクの送信間違いなどでも情報漏えいが発生します。
東京商工リサーチの調査によると、2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は175件で、前年比6.0%増とのことです。また、漏えいした個人情報は4,090万8,718人分であり、前年(592万7,057人分)の約7倍という結果になりました。急激に情報漏えいの被害が増えていることがわかります。
情報トラブルが発生すれば、社会的に組織への信頼が失われます。サービスの利用者や取引先を失い、事業活動が破綻するリスクも高いです。組織の崩壊を防ぐためにも情報セキュリティ研修が不可欠です。
参照:~ 2023年「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査 ~(東京商工リサーチ)
情報セキュリティ研修で学ぶ内容
情報セキュリティ研修で学ぶ内容は、主に機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)・真正性(Authenticity)・責任追跡性(Accountability)・信頼性(Reliability)・否認防止(Non-repudiation)に分かれています。それぞれの内容について解説します。
機密性(Confidentiality)
機密性とは、許可された人だけが情報にアクセスできることです。個人情報や技術情報などへのアクセスは厳重に管理しなければなりません。情報セキュリティ研修で機密性を高める方法を学ぶことで、悪意のある人物や想定外の人物からのデータ閲覧・編集などを防げます。
完全性(Integrity)
完全性とは、管理している情報が正確で完全である状態です。情報に誤りがあれば組織に対する不信感が増します。情報セキュリティ研修で完全性を維持する方法を学ぶことで、情報の改ざんや破壊などを防げます。
可用性(Availability)
可用性とは、許可された人が必要なタイミングで情報にアクセスできることです。停電や災害などによってデータにアクセスできなくなれば、組織の事業が停止します。情報セキュリティ研修で可用性を維持する方法を学ぶことで、組織が提供する情報サービスを滞りなく運用できるようになります。
真正性(Authenticity)
真正性とは、情報にアクセスしようとする組織や個人などが本物であることです。IDやパスワードが漏えいした場合、アクセスを許可されていない人物にもかかわらず、悪意のある第三者が情報にアクセスできます。情報セキュリティ研修で真正性を実現する対策を学べば、不正アクセスの被害を防げます。
責任追跡性(Accountability)
責任追跡性とは、組織や個人の情報へのアクセスを追跡できる性質です。閲覧・編集などを行った人物が特定できない状態は不正の発生リスクを高めます。情報セキュリティ研修で責任追及性を強固にする仕組みを学べば、内部不正や外部のサイバー攻撃に対処しやすくなるでしょう。
否認防止(Non-repudiation)
否認防止とは、組織や個人の情報操作をあとから否定できないようにすることです。否認防止の対策がないと、不正な情報操作を突き止めても、責任を追及できない恐れがあります。情報セキュリティ研修で否認防止の対策を学ぶことで、不正な情報操作が起こりにくい組織を実現できます。
情報セキュリティ研修のテーマ例
情報セキュリティ研修ではさまざまなテーマが対象となります。情報セキュリティ研修で取り上げられる主なテーマ例についてまとめてみます。
パスワード管理
情報セキュリティ研修で学ぶべきテーマ例としてパスワード管理が挙げられます。組織のメンバーにアクセス権限に応じた個別のユーザーアカウントを発行したとき、各自でパスワードを適切に管理してもらう必要があります。すべての利用者に適切なパスワード設定を指導できるように対策を学ばなければなりません。利用者に初期パスワードを強制的に変更させる必要性や、パスワードを再発行するときの本人確認の流れなどを研修するとよいでしょう。
不正アクセス
組織の情報資産を守り、サービス停止を防ぐには、情報セキュリティ研修で不正アクセスを学ぶことが重要です。不正アクセスによるホームページの改ざんやサーバーのシステム破壊といった被害をはじめ、外部からシステムに侵入されるバックドアの仕組みなどが内容として挙げられます。そのほか、データを盗み出すSQLインジェクションという攻撃への対策や、システムの脆弱性をなくすソフトウェア更新の重要性なども学びます。
機器障害
情報セキュリティ研修では、防犯対策だけでなく機器障害対策もテーマとして扱います。たとえば、サーバーの障害を想定したバックアップの必要性や、停電対策の基本となる無停電電源装置(UPS)の役割などを学びます。日本の企業や組織は、地震による自然災害でいつ機器障害が発生するかわからない現状にさらされています。甚大なシステムトラブルを回避するために、機器障害対策は情報セキュリティ研修でも特に重要なテーマとなるでしょう。
情報セキュリティ研修の感想
情報セキュリティ研修の目的や内容を知って重要性がおわかりいただけたでしょう。ただ、情報セキュリティ研修を実施すれば必ず効果が出るとは限らず、あくまで成功させるためには試行錯誤する必要があります。
情報セキュリティ研修を成功させるために役立つのが受講者の感想です。よくある感想を例に挙げて成功させるためのポイントを考えてみます。
良い感想
まずはよい感想からまとめてみます。
業務中では気づけないことを知れた
普段の業務では気づけない知識や観点を得られたことに満足している感想が見受けられました。業務では学べない内容を意識的に組み込むと、情報セキュリティ研修の内容が充実しそうです。社員が知らないようなコンピューターウイルスやサイバー攻撃の種類などについて学習内容に含めてみるとよいでしょう。
テストで認識の誤りに気づけた
情報セキュリティについて理解しているつもりだったのに、テストを受けて間違った認識をしている部分に気づけた方がいました。情報セキュリティ対策の内容を誤って認識していれば、組織に被害を与えるリスクが高まります。情報セキュリティ研修では受講者の理解度を試す仕組みも不可欠だとわかります。
悪い感想
次に悪い感想についてもまとめてみます。
いつも内容が変わらない
情報セキュリティ研修の内容がいつも同じで不安になっている方がいました。たしかに情報セキュリティの分野は、ITの発展に伴い対策が変わる可能性が高いです。最新の内容を学べなければ、対策が通用しなくなるリスクも想定されます。情報セキュリティ研修を実施するときは、なるべく新しい内容を更新することを心がけましょう。
出勤日にオンライン研修が実施された
情報セキュリティ研修をオンラインで実施するとき、出勤中に職場で参加することになった方がいました。せっかくオンラインで実施しているのに、メリットを享受できない点に納得できていないようです。平等な実施環境の整備も大切だといえるでしょう。
情報セキュリティ研修にはeラーニングがおすすめ!
情報セキュリティ研修を実施するならeラーニングがおすすめです。
情報セキュリティ研修は、情報漏えいやサイバー攻撃など、組織のリスクに対処するための研修です。メンバーの受講漏れや理解不足などが原因で、組織が致命的なダメージを受ける恐れもあります。
その点、eラーニングであれば情報セキュリティ研修の課題を解決できます。システムで受講者の学習履歴を管理できるので受講漏れを防げます。また、テストやレポート課題の実施によって情報セキュリティ研修の理解度をチェックすることも可能です。
情報セキュリティ研修を適切に実施したい場合はeラーニングの導入を検討しましょう。
おすすめのeラーニングプラットフォーム
情報セキュリティ研修の実施におすすめのeラーニングプラットフォームが「Moodle(ムードル)」です。
「Moodle(ムードル)」は、世界で4.0億人以上に利用されているeラーニングプラットフォームです。
CSV一括登録に対応しており、メンバーの数が多い組織でも、スムーズに受講者を登録して情報セキュリティ研修を始められます。
情報セキュリティに関する研修動画をアップできるほか、情報セキュリティに関する選択問題を作成することも可能です。情報セキュリティ研修の受講にあたってレポートの提出を受け付けたり、評価をしたりすることもできます。
さらに、イオマガジンがカスタマイズしている「IO Moodle(イオムードル)」であれば、最後まで見ないと視聴完了にならない機能も利用可能です。情報セキュリティについて漏れなく学習してもらえます。
情報セキュリティ研修に関するよくあるQ&A
情報セキュリティ研修の全体像がおわかりいただけたでしょう。情報セキュリティ研修についてさらに理解を深められるよう、よくある質問にQ&A形式で回答します。
Q1.情報セキュリティ研修は義務?
A1.業界によっては政府が対策の強化を求めています。
サイバー攻撃の脅威が特に大きい業界については、政府が情報セキュリティ対策の注意喚起をするケースが出ています。
たとえば、総合医療センターでランサムウェアによるサイバー攻撃が発生して、電子カルテの閲覧・利用ができなくなったことを受け、厚生労働省が医療機関の情報セキュリティ対策の適切な実施について注意喚起をする事態となりました。
具体的に挙げられた対策としては、サイバー攻撃発生に備えた事業継続計画の作成や、メールの添付ファイルへの警戒、不要なアカウントの削除などさまざまです。
サイバー攻撃の脅威がなくならない以上、情報セキュリティ研修の実施は義務といっても過言ではないでしょう。
Q2.情報セキュリティ研修は無料で実施できる?
A2.独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンターが無料の教材を提供しています。
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンターは、情報モラルの教育・普及などの目的に限り、無料で利用できる情報セキュリティ教材を公開しています。
パワーポイント形式の教材です。1教材あたり3スライドで内容がまとまっており、短時間で情報セキュリティについて学べます。
テーマとしては、パソコンのウイルス感染対策や、パスワードの管理、フリーWi-Fiの利用、ランサムウェア、偽セキュリティ警告などさまざまです。
利用する前に利用規約に同意する必要があります。必ずルールを確認したうえで利用してください。
参照:情報セキュリティ教材_スライド形式(独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター)
情報セキュリティ研修をeラーニングで実施するならイオマガジンに相談!
情報セキュリティ研修は、情報トラブルによる事業活動の破綻を防ぐ重要な対策です。許可された人だけが情報にアクセスできる「機密性」や、管理している情報が正確で完全である「完全性」などの概念を学びます。
受講漏れや理解不足が組織に被害をもたらす恐れがあるので、実施するなら受講者の学習状況を細かく管理できるeラーニングが最適です。
イオマガジンがカスタマイズして提供する「IO Moodle(イオムードル)」であれば、最後まで見ないと視聴完了にならない機能も利用できます。
情報セキュリティ研修をeラーニングで実施するなら、ぜひイオマガジンまでお問い合わせください!
■「Moodle(ムードル)」とは?
https://www.io-maga.com/service/
eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。
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「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。
■イオマガジンとは?
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イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。
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