2024/02/26eラーニングの知識

eラーニングを導入するメリット・デメリット、費用、事例、注意点を解説!

費用・事例・注意点を解説 eラーニングを導入するメリット・デメリットとは?

会社や大学といったさまざまな組織でeラーニングの導入が進んでいます。組織の教育体制を充実させるためにeラーニングの導入を検討している方も多いでしょう。

ただ、「導入する意味が本当にあるのか?」「デメリットもあるのではないか?」など、導入にあたって不安が湧くこともあります。不安を解消するためにも、eラーニングの導入に関する情報をリサーチすることが大切です。

今回は、eラーニングの概要をはじめ、導入するメリット・デメリット、費用、注意点などを解説します。おすすめのプラットフォームと導入事例も紹介しているので、eラーニングの導入を検討する際の判断材料にしてみてください。

eラーニングとは? 導入する意味はない??


eラーニング?

eラーニングとは、electric(電子的な)とLearning(学び)を組み合わせた言葉であり、電子媒体をベースとした学習をさします。

一般的にはパソコンやスマートフォンなどを活用して希望のコースを受講する学習がeラーニングと呼ばれることが多いです。

すでに会社や大学のようにさまざまな場所で導入されており、人々の学びに不可欠な存在として認知されています。

ただ、世間では「eラーニングは意味ない」という意見が少なからずあり、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

eラーニングが意味ないと言われる意見をいくつかまとめてみます。

・問題だけしか表示されず、解説がないので意味がない

・eラーニングの問題が過去に受けた問題と同じで意味がない

・出勤しているのにeラーニングを受けるのは意味がない

・気づいたら寝てしまって意味がない

・答えが見れてしまうので意味がない

eラーニングはやみくもに導入すると効果を発揮できないケースがあるとわかります。

eラーニングを導入する前にメリット・デメリットをよく理解しておき、現在の環境にマッチするかどうか慎重に検討することが重要です。

なお、eラーニングは意味がないと言われる原因と解決策については下記の記事でも解説しています。解決方法を詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

eラーニングは意味がない?原因と解決方法と学習管理システム(LMS)を解説

eラーニングを導入するメリット


eラーニングの導入を成功させるには、前提としてメリット・デメリットの把握が大切でした。引き続きeラーニングを導入するメリットを解説します。

メリット1.学習効率が高まる

eラーニングを導入すると、通常の座学と違って動画学習を気軽に行えるようになります。

講師の授業を受ける場合、受講者が授業速度を調整することはできません。

その一方でeラーニングにおける動画コンテンツでは、倍速機能によって授業速度を1.5倍にしたり2倍にしたりして映像を視聴できます。

受講者が自分の理解度に応じて授業スピードを調整できるので、従来よりも学習効率を高めることが可能です。

メリット2.教育担当者の負担が減る

eラーニングを導入すると、従業員が時間と場所を問わずに学習コンテンツを利用できるようになります。

教育担当者の立場からすると、講師を招いたり、社内の会議室を確保したり、従業員に出欠確認をしたりする必要がありません。

研修の仕組みを自動化できるので、教育担当者の負担が減ります。コア業務に専念しやすくなるでしょう。

eラーニングを導入するデメリット


eラーニングのメリットをお伝えしました。メリットだけに着目してデメリットを見落とすと導入に失敗する恐れがあります。続いてはeラーニングを導入するデメリットもお伝えします。

デメリット1.進捗がモチベーションに左右される

メリットでもお伝えした通り、eラーニングは好きな時間に学習できるため、モチベーションが低い方だと受講が後回しになり、進捗が遅くなる場合が想定されます。

最悪のケースでは、eラーニングの利用環境が形骸化して、組織でほとんど使われなくなるかもしれません。

eラーニングを導入するのであれば、コース受講者の進捗状況を確認できる仕組みはマストです。

デメリット2.学習システムを構築する必要がある

座学の場合、社内講師を見つけて板書環境を用意すれば、すぐに授業を行えます。

その一方でeラーニングを導入する場合は基本的に、システムにコンテンツをアップして、コースを受講できる仕組みを構築しなければなりません。

ハードルが高く、システム構築に慣れている組織でなければ、eラーニングを導入するまでに時間がかかってしまうでしょう。

eラーニングの導入前に確認したい普及率と市場規模


eラーニングが意味ないと言われるケースや、eラーニングのデメリットを知り、eラーニングの導入に迷った方もいるでしょう。

少しでも前向きにeラーニングの導入を検討しやすくなるための情報として、eラーニングの普及率と市場規模もご紹介します。

普及率

デジタル化の窓口を運営する株式会社クリエイティブバンクは、全国の会社員・役員1,103人を対象として、「社会人の学びとeラーニング」に関するアンケート調査を実施しました。

「所属する組織からeラーニングシステムが提供されて利用できるようになっていますか?」という質問に対して、「はい」の回答結果は60.4%でした。

割合が半分を超えていることから、eラーニングシステムは組織でかなり導入が進んでおり、普及率は高くなっている印象です。

参照:50代の約2割が業務時間外でも活用!「社会人の学びとeラーニング」調査レポート(株式会社クリエイティブバンク)

市場規模

市場調査レポートプロバイダーのReport Oceanが2022年3月24日に発行したレポートによると、eラーニングの世界市場規模は2022年~2030年の予測期間において年平均成長率20.5%で成長し、2030年に11,476億米ドルに達すると予測されています。

パンデミック時にリモート学習が盛んになったことや、eラーニングシステムに人工知能が普及したことなどが、市場の成長要因となっているようです。

世界的にeラーニングの普及が進んでいく流れが読み取れることから、今後はますます便利なeラーニングシステムが登場していくに違いありません。

参照:Eラーニング市場は2030年まで年平均成長率20.5%で成長すると予想される(Report Ocean)

eラーニングの導入を成功させるポイント


eラーニングのメリット・デメリットを把握しておく以外にも、導入を成功させるためのポイントがあります。ここではeラーニングの導入を成功させるポイントを解説します。

ポイント1.導入目的を明確にする

eラーニングの導入を成功させるには目的を明確にすることが重要です。

たとえば、素早くeラーニング環境を整備したいのであれば、あらかじめ学習コンテンツが用意されていて、登録するだけで利用できるシステムが候補になります。

自社に学習コンテンツがあり、制作コストを抑えてeラーニング環境を整備したいのであれば、学習コンテンツをアップできるシステムが望ましいでしょう。

このように、組織の目的によって必要なeラーニングのシステムも変わってきます。eラーニングを導入する前に目的をはっきりとさせましょう。

ポイント2.授業の開始段階でドロップアウト対策を行う

ドロップアウト(学習者が途中で受講を放棄すること)が、eラーニングの重要な課題だと述べている論文があります。

eラーニングの導入を成功させ、学習効果を高めるためには、ドロップアウトの対策が必要です。

論文では、最初の課題提出をきっかけとしたドロップアウトが最も多く、授業開始1か月以降の教材閲覧ページ数が少なくなると述べています。

ドロップアウトは授業を開始してから早い時期に始まるようです。eラーニングを導入したからといって安心せず、導入後はドロップアウトが発生しないよう受講者に対してメンタリングの実施を行いましょう。

参照:eラーニングに関する実践的研究の進展と課題(早稲田大学)

eラーニングの導入費用


eラーニングの導入を検討するのであれば、費用も気になる要素です。

一般的にeラーニングシステムの利用料金は登録人数によって変わります。具体的な費用を知るにはサービスごとに見積もりの依頼が必要です。

ただ最近では、料金体系がわかりやすいサブスク型のeラーニングシステムが普及し始めています。

サブスクとは、月払いや年払いなどで料金を支払うことで、一定期間にわたってサービスを利用できる仕組みです。

たとえば、初期費用無料で1ユーザーあたり月額200円から動画研修が受け放題のeラーニングシステムもあります。

組織にマッチしなければ支払いを止めて利用をストップできるので、気軽にeラーニングを始めるのに適しているでしょう。

eラーニングの導入におすすめのプラットフォームと事例


ここまでの解説でeラーニングの魅力がわかり、導入を検討し始めた方もいるでしょう。

ただ、eラーニングを導入するには学習システムの構築が必要になり、導入の負担が大きく感じてしまいがちです。

そこでおすすめなのが、「Moodle(ムードル)」というeラーニングプラットフォームです。引き続き、「Moodle(ムードル)」がeラーニングの導入におすすめの理由と導入事例をご紹介します。

「Moodle(ムードル)」がeラーニングの導入におすすめの理由

「Moodle(ムードル)」は、動画コンテンツの配信やテストの作成、ユーザー登録、進捗管理など、eラーニングに必要な機能をまとめて搭載しています。

eラーニングの環境を組織内で一から考える必要がありません。スムーズに導入してeラーニングを実施できるのが便利です。

受講者の学習進捗状況を各コースごとに確認できるほか、最後まで完了していない利用者に催促メールを自動配信することもできます。

進捗が遅れやすいeラーニングのデメリットも解消されているので、安心して導入できるでしょう。

「Moodle(ムードル)」の導入事例

エステティックのパイオニア「ニューアート・ラ・パルレ」では、「Moodle(ムードル)」を長年活用して研修を行っています。

「Moodle(ムードル)」によって、「ベテランが今さら聞けない基礎知識」や「最新美容理論」などの講座を提供しており、都合のよいタイミングに好きな場所で繰り返し学べる環境を実現しています。

余計な機能がなく、従業員が迷わず操作でき、コストパフォーマンスが高い点についても好評価されました。現場の混乱を招かずeラーニングを導入しやすいでしょう。

導入事例の詳細は下記の記事で確認できますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

【Moodle導入事例】株式会社 ニューアート・ラ・パルレ様

eラーニングを導入するときの注意点


会社や大学などで行う研修や授業は、基本的に指導者の監視下のもとで実施されます。

その一方でeラーニングは、会社や大学などを離れていても、スマートフォンやパソコンなどで学習できるため、指導者の監視下で実施されないことがあります。

不真面目な利用者だと動画を途中までしか視聴しないかもしれません。最後まで学習したと嘘の報告をするケースがあってもおかしくないでしょう。

eラーニングが適正に実施されるよう、動画を最後まで見ないと視聴完了にならない仕組みも重要です。ちなみに「Moodle(ムードル)」は、最後まで見ないと視聴完了になりません。安心してeラーニングを導入できるでしょう。

こちらの記事で動画制御機能についてわかりやすく解説しています。

eラーニングの失敗あるあるVol.1「動画講義、本当に最後まで視聴してくれているのかな?」

eラーニングを導入するならイオマガジンに相談!


価格以上の使いやすさを追求!機能にこだわったeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

eラーニングの導入は意味がないと言われることもあります。やみくもに導入すると失敗する恐れがあるので、メリットやデメリット、成功させるポイントを押さえて利用することが重要です。

eラーニングには、学習効率の向上や教育担当者の負担軽減といったメリットがありました。その一方で、進捗が受講者のモチベーションに左右されるというデメリットもあります。eラーニングにはドロップアウトという課題もあり、受講が放棄されない仕組みも重要です。

今回ご紹介した「Moodle(ムードル)」のように、受講者の進捗を確認できる機能や、受講の催促メールを自動配信できる機能を搭載したシステムであれば、安心して導入できるでしょう。

「Moodle(ムードル)」についてはイオマガジンが正式パートナーとして導入・運用をサポートしています。テスト問題の登録作業の代行に対応しているほか、講義用のパワーポイント素材を動画化してコンテンツ化することも可能です。

eラーニングの導入を検討している方は、ぜひイオマガジンまでご相談ください!

価格以上の使いやすさを追求したeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!

「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。

■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

▼Moodleに関するお問い合わせはこちらから

■本リリースに関するお問合せ■
株式会社イオマガジン:沖田、成家

hp: https://www.io-maga.com
e-mail: sales@io-maga.com
TEL: 03-6384-5740