2023/12/14eラーニングの知識

eラーニング研修とは? オンデマンド研修との違いやメリット、開催・受講の準備などを解説!

開催・受講の準備についても解説 eラーニング研修を導入するメリットとは?

集合研修の課題を解決するために、eラーニング研修の導入を検討している方も多いでしょう。今回はeラーニング研修とは何かがわかるように、オンデマンド研修との違いやメリット、開催・受講の準備などを解説します。導入するイメージが湧きやすいように、看護分野の研修内容や、医療分野の導入事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

eラーニング研修とは?


eラーニング

eラーニングの研修について理解するには、そもそもeラーニングとは何かを知る必要があります。

eラーニング(e-Learning)とは、electric(電子的な)とLearning(学び)を組み合わせた言葉であり、電子的な学習を意味します。

eラーニングでは、書籍や対面授業などとは違って、パソコンやタブレット、スマートフォンなどでインターネットを通して学習します。

以上の点を踏まえると、eラーニング研修も電子的な学習スタイルで実施する研修を指し、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを用いたインターネット研修であるとわかります。

eラーニング研修の活用シーンとしては一般的な企業が代表的です。新入社員にビジネスマナーを研修したり、代理店に新サービスについて研修したりできます。

eラーニング研修とオンデマンド研修の違いは?


eラーニング研修と似たような言葉としてオンデマンド研修もあり、違いが気になる方もいるでしょう。オンデマンド研修の意味を知るために、オンデマンドの意味からおさらいしてみましょう。

辞書によると、オンデマンドの意味は下記の通りです。

”需要や要求のありしだい、それにこたえること。「―出版・―講義[=パソコンで好きな時間に受けられる遠隔講義]」”

引用:三省堂国語辞典

辞書の意味を踏まえると、オンデマンド研修は要求に応じて行われる研修であるとわかります。パソコンで好きな時間に受けられる遠隔講義が例として挙げられます。

その点、eラーニング研修は単に電子媒体を用いて行う研修であり、オンデマンド研修と違って、必ずしも受講者の要求に応じて行われるかどうかはわかりません。

たとえば、Web上で生放送の講義を放送した場合は、時間外に要求があっても研修を受けられません。

ただ、録画講義であれば好きな時間に電子媒体で授業を受けられます。この場合のeラーニング研修は、オンデマンド研修といっても過言ではないでしょう。

eラーニング研修の講座一覧


eラーニング研修にはどのような講座があるのでしょうか。

よくあるeラーニング研修の講座例を一覧としてまとめてみます。

・情報セキュリティ講座

・コンプライアンス講座

・ビジネス文書講座

・クレーム対応講座

・コーチング入門講座

・組織マネジメント講座

・ナレッジマネジメント講座

・メンタルヘルス講座

・財務分析講座

・決算書入門講座

・マーケティング入門講座

・ゲーム理論講座

eラーニング研修では、セキュリティやコーチング、メンタルヘルスなど、さまざまなジャンルの講座を実施できます。

現在運営している組織で求められる学びを、eラーニング研修に落とし込んでみてはいかがでしょう。

eラーニング研修のメリット


eラーニング研修を実施することで、組織や団体、事業者はさまざまなメリットを享受できます。続いては、eラーニング研修のメリットを解説します。

メリット1.隙間時間に研修を実施できる

隙間時間に研修を実施できる

eラーニング研修であれば、タブレットやスマートフォンを活用できるので、時間や場所に関係なく研修を受けられるようになります。

たとえば、タブレットやスマートフォンを電車に持ち運んで研修を受けることも可能です。

忙しい社会人でも、隙間時間を利用して研修を完了できます。研修のためにコア業務の時間を減らす必要はありません。会社の売上を減らさずに済むでしょう。

メリット2.さまざまなコストを削減できる

さまざまなコストを削減できる

eラーニング研修では、研修に必要となるさまざまなコストを削減できます。一般的な集合研修では、会場のレンタル費や教材の印刷費、参加者・講師の交通費・宿泊費などが発生します。

その点、eラーニング研修ではパソコンやスマートフォン、タブレットなどで講座を受講できます。

会場や印刷の準備をする必要がありませんし、参加者や講師が会場に出向く必要もありません。各種費用を削減できる分、研修の内容を充実化できるでしょう。

メリット3.学習状況を効率的に管理できる

学習状況を効率的に管理できる

大規模な組織で研修を実施する場合、個人の学習状況を管理するのが難しくなる恐れがあります。紙媒体で管理する方法がありますが、ファイリングや保管の手間が増えるでしょう。

その点、eラーニング研修では学習状況を管理画面からデータで把握できるのが便利です。

たとえば、管理画面から受講者のログイン状況を確認して、必要に応じて応援メールを送信できます。ユーザーごとに受験したテストの結果を閲覧することも可能です。

学習状況を確認しやすくなるので、参加者ごとに研修後のフォローをしやすくなるでしょう。

eラーニング研修を実施・受講するための準備


eラーニング研修を実施・受講するためには、スタッフや研修システムなどの準備が必要です。引き続き、必要なスタッフと研修システムについて解説します。

スタッフ

eラーニング研修を開催するのに必要なスタッフの例は下記の通りです。

必要なスタッフ役割
教育担当者eラーニング研修のプロジェクトを立案して予算を確保する
ディレクターeラーニング研修のスケジューリングをする
コース設計eラーニング研修における学習の進め方を設計する
講師eラーニング研修教材の考案・執筆・ビデオ出演などを行う
シナリオ制作者eラーニング研修教材のシナリオを作成し、絵コンテやアニメーションの指示も出す
コンテンツ制作者(プログラマーを含む)eラーニング研修教材のコンテンツや画面を制作する
デザイナー・イラストレーターeラーニング研修画面のボタンデザインを考案したり、教材内のイラストを作成したりする
カメラマンeラーニング研修教材に必要な写真・ビデオを撮影する
ナレーターeラーニング研修教材に声を吹き込む
映像編集者・サウンド編集者eラーニング研修教材の映像・音声を編集する
テスターeラーニング研修教材の動作確認を担当する
システム導入者eラーニング研修システムのセットアップを行う
Web担当者eラーニング研修システムをWebサイトで公開する
研修アドバイザーeラーニング研修受講者の学習をフォローする
教科担当者eラーニング研修の各教科の質問を受ける
システム運用者eラーニング研修システムのハードウェア・ソフトウェアを維持管理する
技術サポートeラーニング研修システムに必要なOSやブラウザなどをサポートする

研修システム

eラーニング研修を受講できるようにするには、ハードウェアやソフトウェアで成り立つ研修システムが必要です。

ハードウェアとしては、研修システムを稼働させるためのサーバーや、データベースを利用するためのサーバー、受講者が研修を受けるためのパソコン、スマートフォン、タブレットなどを用意する必要があります。

ソフトウェアとしては、学習管理ソフトや、研修教材、教材作成ツール、素材などを用意する必要があります。

そのほか、研修システムを導入・利用するには、制作費や保守運用費なども準備しておかなければなりません。

eラーニング研修のログインの流れ


eラーニング研修が便利だとわかっても、参加者が気軽に利用できなければ、形骸化してしまうでしょう。

eラーニング研修の利便性を把握するためにも、ログインの流れを知っておきましょう。

eラーニング研修のログインの流れはとてもシンプルです。

ログインの流れは一般的に下記の通りです。

ステップ1:ブラウザでeラーニング研修システムを検索する

ステップ2:検索結果からホームページにアクセスする

ステップ3:ホームページ内のログインボタンをクリックする

ステップ4:パソコン用あるいはスマートフォン・タブレット用のボタンをクリックしてそれぞれのログイン画面を開く

ステップ5:ユーザーIDとパスワードを入力してログインボタンをクリックする

ステップ6:eラーニング研修システムで講座を受ける

システムによってログインの流れが異なる可能性もあります。詳細は、eラーニングシステムの導入サポート会社に確認が必要です。

eラーニング研修の講座事例【看護分野】


eラーニング研修について理解を深めるには、具体的な研修の内容を知っておくことも大切です。

ここでは看護分野を例にeラーニング研修の講座事例をご紹介します。

公益財団法人日本訪問看護財団は「訪問看護eラーニング~訪問看護の基礎講座~」を案内しています。病院や訪問看護ステーションなどでの研修カリキュラムに活用可能です。

同講座では、訪問看護に必要な基礎を学習できます。

訪問看護の定義や理念、機能、歴史、ニーズなどを訪問看護概論から学びます。リスクマネジメント論として感染管理や災害対応を学んだり、訪問看護技術論として療養生活の環境や食事、排泄なども学んだりします。

資料や必須動画、参考動画、コラム、テストなどで構成されており、バランスよく学習できるのもeラーニング研修の特徴だとわかるでしょう。

参考:

訪問看護eラーニング(公益財団法人日本訪問看護財団)

訪問看護eラーニング コース構成(公益財団法人日本訪問看護財団)

eラーニング研修の導入事例【医療分野】


医療分野で、eラーニングシステム「Moodle(ムードル)」を活用して、eラーニング研修を導入した医科大学の事例があります。

同大学では、国内に複数の拠点があり、集合研修に膨大な研修費用と担当者の労力が必要になっていました。

そこで、大学病院での医師向け研修をオンライン実施するために、Moodleを導入することになります。

導入した結果、研修コストと担当者の手間を大幅に削減できたとのことです。

同大学の事例については下記の記事で詳しくご紹介しています。eラーニング研修の必要性がわかる記事となっているので、気になった方はぜひご覧ください。

Moodle(ムードル)活用事例Vol.2|eラーニングシステムの導入で、研修のコストも手間も削減!「迅速かつ親身なサポートのおかげで、安定運用を実現できました」

eラーニング研修を導入するならイオマガジンに相談!


今回は、eラーニング研修の概要をはじめ、オンデマンド研修との違いやメリット、開催・受講の準備などについて解説しました。

eラーニング研修は、電子的な学習スタイルで実施される研修です。実施にあたってパソコンやタブレット、スマートフォン、インターネットなどを活用します。

オンデマンドの意味に立ち返ると、需要や要求に応じて実施されるかどうかが、eラーニング研修とオンデマンド研修の違いでした。インターネットを活用しても、eラーニング研修が生放送の講義であれば、オンデマンド研修とは呼べないでしょう。

eラーニング研修は電子的な学習スタイルなので、場所を問わず実施できるのが強みです。交通費や会場レンタル費、印刷費などを削減できるほか、遠隔地にいるメンバーにも研修を実施できます。

ただ、eラーニング研修には、スタッフや研修システムなど、さまざまな準備が必要でした。スムーズに導入するには、すでに確立されたeラーニングプラットフォームを利用したほうが効率的でしょう。

導入事例でご紹介したMoodleは、世界で3億人が利用している信頼性の高いeラーニングプラットフォームです。動画配信から多彩なテスト作成などまで対応しており、ユーザー登録や進捗管理も簡単に行えます。

イオマガジンでは、サーバー構築から設定運用、カスタマイズ開発まで、Moodleの導入・運用をサポートしています。

eラーニング研修の実施を検討している方は、ぜひイオマガジンまでご相談ください。

価格以上の使いやすさを追求したeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!

「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。

■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

▼Moodleに関するお問い合わせはこちらから

■本リリースに関するお問合せ■
株式会社イオマガジン:沖田、成家

hp: https://www.io-maga.com
e-mail: sales@io-maga.com
TEL: 03-6384-5740