2025/03/31Moodle使いこなし術

 Moodle使いこなし術⑥|Moodleの利用状況を把握する方法

Moodle使いこなし術⑥Googleアナリティクスを大活用!Moodleの利用状況はどうやって確認する?



モモさんの紹介

*日本一Moodleに詳しい!イオマガジンの社員
*Moodleの便利な使い方を日々研究している
*コウハイ君に教えるのが好き
*口ぐせは「Moodleのことはモモさんにお任せ!」

先輩、Moodle(ムードル)のコースを作ったんですが、どれくらいの人が見てくれているのかわからなくて…

それならGoogleアナリティクスを使うといいわよ。Moodle(ムードル)と連携すれば、ユーザーのアクセス状況を可視化できるの。

えっ、そんなことできるんですか!? 設定方法を教えてください!

Moodleの利用状況を把握する必要性


Moodle(ムードル)を運用するうえで、「どのくらいのユーザーが使っているのか?」「どのページがよく見られているのか?」を把握することは非常に重要です。学習者の利用状況を正しく把握することで、コース内容の改善や、学習環境の最適化につなげることができます。

たとえば、どのコースが多く利用されているのかを知ることで、人気のあるコンテンツを強化できます。また、アクセス数の少ないコースについては、内容を見直したり、受講を促す施策を検討することも可能です。

学習者の行動データを活用すれば、より魅力的で効果的な学習環境の提供につながるでしょう。

Moodleの利用状況はどうやって確認する?


Moodle(ムードル)単体では詳細なアクセス解析ができません。

そこで活用したいのがGoogleアナリティクスです。GoogleアナリティクスとMoodle(ムードル)を連携すれば、以下のようなデータを取得できます。

・Moodle(ムードル)のどのページがどれくらい閲覧されているか

・ユーザーの滞在時間や離脱率

・アクセスしているデバイス(PC・スマホ・タブレット)

・どの時間帯に多くのアクセスがあるのか

これらのデータを活用することで、学習コンテンツの改善や運用の最適化が可能になります。

たとえば、よく閲覧されるページを分析し、人気の高いコンテンツをさらに充実させることができます。また、ユーザーがどのタイミングで離脱しているかを把握することで、コース構成や学習の流れを改善し、継続率を向上させる施策を講じることもできます。

さらに、アクセスの多い時間帯をもとに、学習者が学びやすいタイミングに合わせたサポートやリマインドを行えば、学習の定着を促すことも可能になります。

さっそく次のセクションで、GoogleアナリティクスをMoodle(ムードル)に設定する方法を解説していきます。データを活かした、より効果的で魅力的な学習環境づくりを始めましょう。

GoogleアナリティクスをMoodleに設定する方法


GoogleアナリティクスをMoodle(ムードル)に導入するには、以下の手順で設定を行います。

Step1:Googleアナリティクスのトラッキングコードを取得する

※トラッキングコードはプロパティごとに異なりますので、新たにプロパティを作成してトラッキングコードを取得し、そのコードを各サイトに埋め込むことで、新規サイトをトラッキングできるようになります。尚、Googleアナリティクスのアカウントを所持していない方は、アカウント作成が必要です。

Googleアナリティクス にログインしましょう。

画面左にあるメニューの、下部に表示される歯車マークの「管理」をクリック。

「+作成」→「プロパティ」を開いてください。

プロパティを作成します。プロパティ名・タイムゾーン・通貨の設定を入力し、「次へ」をクリック。

画面の指示に従って、業種・ビジネス情報・利用目的を選択します。選択できたら「次へ」をクリック。

「ビジネスの目標」を選択し、「作成」をクリック。

以上でプロパティ作成が完了し、Googleアナリティクスのトラフィックコードを取得できました。

Step2:トラッキングコードを確認する

画面左にあるメニューの、下部に表示される歯車マークの「管理」をクリック。

「データストリーム」を開いてください。

確認したいWebサイトをクリックすると、トラッキングIDが表示されます。

この画面をスクロールした下部にある「タグの実装手順を表示する」をクリックしてください。

「手動でインストールする」タブを開くと、トラッキングコードが確認できます。

この後、トラッキングコードをMoodle(ムードル)に貼り付けるので、この段階でコピーしておきましょう。

Step.3:Moodleにトラッキングコードを設定する

Moodle(ムードル)の管理画面 にログイン。

「サイト管理」 → 「アピアランス」 → 「追加HTML」 の順にクリックしましょう。

追加HTML画面が開いたら、「HEADタグ内」に取得したトラッキングコードをペーストし、保存してください。

これで、Moodle(ムードル)のアクセスデータがGoogleアナリティクスで確認できるようになります。

よくある質問と解決方法


Q: Googleアナリティクスで何が分析できますか?

A: ユーザー数、人気のコース、アクセス端末、滞在時間などを確認できます。詳しくは、Google公式ページをご確認ください。

ご参考:Googleアナリティクス(https://support.google.com/analytics/answer/11593727?hl=ja

Q: 設定後、すぐにデータは反映されますか?

A: データが反映されるまで数時間〜24時間かかることがあります。

Q: コースごとの閲覧数を知ることはできますか?

A: Googleアナリティクスの「ページビュー」を確認することで、コースごとのアクセス状況を把握できます。

まとめ:GoogleアナリティクスでMoodleの運用を改善しよう


Googleアナリティクスを活用すれば、Moodle(ムードル)の利用状況を詳しく分析し、学習コンテンツの改善につなげることができます。

どのページがよく閲覧されているか、ユーザーの行動パターンを把握することで、学習者が使いやすい環境を整えるヒントが得られます。また、データを基にした運用改善を行うことで、より効果的なコース設計が可能になります。

簡単な設定で導入できるので、ぜひ試してみてください!

イオマガジンでは、「Moodle(ムードル)」管理者のためのサポートメニューも充実しています。お気軽にお問い合わせください。

■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
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大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

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「IO Moodle(イオムードル)」は、従来の「Moodle(ムードル)」に足りていない機能を独自でカスタマイズし、社員スキル向上に役立つ機能を搭載したeラーニングシステムです。
「Moodle(ムードル)」は世界240カ国以上、約4億人が利用する便利なeラーニングシステムですが、イオマガジンがサポートするお客様からは「こんな機能があったらいいのに…」というご要望を多々お聞きします。そこで、イオマガジンでは、お客様のご要望が多かった”動画制御”や”催促メール”をはじめとする便利な機能を標準搭載したオリジナルパッケージ「IO Moodle(イオムードル)」を開発しました。

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■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

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