2024/05/24eラーニングの知識

中堅社員研修にレポートは必要? 実施イメージが湧く例文、例文を掲載するメリット・デメリットを解説!

中堅社員研修は必要?レポート活用方法や例文も紹介

中堅社員の育成に課題を抱えている企業も多いでしょう。中堅社員の育成手段として挙げられるのが中堅社員研修です。とはいえ、新人ではない中堅社員に研修が必要なのか疑問を感じる方もいるはずです。

今回は中堅社員研修とレポートの必要性をおさらいしつつ、具体的な記載項目や例文などをご紹介します。中堅社員研修の実施に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

中堅社員研修とレポートは必要?


中堅社員は経験値が高い社員であり、研修が不要に思えるかもしれません。ましてや、研修レポートまで出題するのは大がかりに感じる方もいるでしょう。

中堅社員の概要や課題をおさらいしたうえで、中堅社員研修とレポートの必要性について解説します。

中堅社員の概要

一般的に中堅社員は、新入社員や若手社員を卒業したレベルの力量を持ち、主任や課長などの役職についていない社員をさします。

部署やプロジェクトの先導、組織と現場の仲介、後輩の指導、育成などさまざまな役割を果たします。

職場の課題を自ら発見して的確に処理する問題解決スキルや、同僚・後輩・上司を巻き込んで成果を出すコミュニケーションスキルなど、幅広い業務をこなしながらリーダーに必要なスキルを醸成していきます。

中堅社員の課題

中堅社員は組織の戦力となる重要な立場ですが、役職を持たないと責任感が薄れる恐れがあります。人によっては受け身の姿勢で業務に取り組むケースも想定されるでしょう。

また、自分の業務に集中してしまい周囲に関心を寄せにくいという課題もあります。後輩がいない場合なども自分の役割に気づきにくいでしょう。

中堅社員は若手社員と違ってさまざまな年齢にバラついて存在しているため、育成対象者も判別しづらいといえます。経営者の立場からも育成が後回しになってしまいがちです。

中堅社員研修の必要性

中堅社員を組織で活躍させるためには、戦略的な取り組みを実施する必要があります。そのために必要なのが中堅社員研修です。

中堅社員研修では、中堅社員の立場や役割、影響力、リーダーシップ、マネジメントの基礎などを学ばせつつ、現在の改善点や今後に起こすべき行動などを認識させ、意識改革のきっかけを与えます。

研修によって、若手の手本となる人材を増やし、将来の管理職候補を育成していくことで、会社の経営基盤を安定させられるでしょう。

中堅社員研修のレポートの必要性

中堅社員研修を単に実施するだけでは効果が現れない恐れもあります。

たとえば、中堅社員研修で後輩指導のポイントを教えただけでは、現場で実践してもらえるとは限りません。内容を振り返ってもらい、現場の後輩にどのようにアプローチするかまで考えてもらったほうがよいでしょう。

そこで重要となるのがレポートの実施です。レポートに研修内容をまとめてもらうことで、参加者が中堅社員研修をどのように活かそうとしているかを把握できます。

そもそも理解度が低いようであれば、教材や講師を変更するなど、研修の質を高める改善策も検討しなければなりません。

これから中堅社員研修の実施を企画する方は、中堅社員研修の効果を高め、中堅社員を正しく育成するために、レポートの実施を検討してみましょう。

中堅社員研修の受講レポートの記載内容と例文


中堅社員研修では受講者に対してどのようなレポートを用意すればよいのでしょうか。中間管理職研修の受講レポートの主な記載項目を可能な限り例文とともにまとめてみます。

基本情報

参加した研修が一目でわかるように研修の基本情報をまとめる必要があります。

主な記載項目は下記の通りです。

・研修報告の題名

→中堅社員研修受講報告書

・研修報告の作成者

→〇〇部〇〇太郎

・研修の受講日程

→〇月〇日(〇曜)〇時〇分~〇時〇分

・実施場所

→~社〇〇会議室

・講師名

→~法人〇〇〇〇様

・参加者の人数

→〇〇名

・参加者全体の所属部署

→〇〇部、〇〇部、〇〇部

・講義形式

→動画、グループディスカッション、ロールプレイ、eラーニングテストなど

・使用テキスト

→書籍「これからの中堅社員に求められるスキルと心構え」

・研修報告の提出日

→〇月〇日(〇曜)

研修の内容

研修の内容は箇条書きでまとめると読み手が把握しやすくなります。

ただ、中堅社員研修が複数日にわたって量が多くなる場合、箇条書きでも冗長に見えてしまうので、必要に応じて日にちごとに分割してまとめるとよいでしょう。

例文

<1日目>

・中堅社員を取り巻く課題と現状

・中堅社員に求められるスキル

・中堅社員に求められる心構え

・中堅社員が知っておくべき後輩育成のポイント

<2日目>

・グループディスカッション

テーマ:中堅社員として働く中で困ったことと解決策

・ロールプレイ

内容:中堅社員役と後輩役に分かれてコーチングを実践

<3日目以降>

中堅社員研修に関するeラーニングテストの受講

研修の感想

研修の感想では、主に研修で学べたことや、今後の中堅社員の業務にどのように生かしていくかを記載してもらいます。中堅社員として自分自身の体験を交えて書いてもらえば、より研修に対する理解度も判明しやすくなるでしょう。

なお、受講者によって情報量がまばらになる可能性もあります。ある程度目安の文字数を提示しておけば、情報が少なくて活用できない事態を回避できるでしょう。

目安の文字数を増やしすぎると、冗長な表現が増えて読みにくくなる恐れもあります。文字数の制限を厳しくしすぎないように注意してください。

例文

中堅社員には、組織の中核としてチームを巻き込む役割が期待されているとわかった。現状、自分の業務は滞りなく進められるようになったが、周囲を巻き込みながら仕事をしているとは言い難い。後輩指導のポイントとして、実際に業務をやらせてみることが大事ということも学んだ。まずは後輩を巻き込む一環として、自分が行っている業務を少しずつ分け与えていこうと思う。

中堅社員研修の実施レポートの記載内容と例文


中堅社員研修のレポートは受講者だけでなく研修担当者もまとめると効果的です。

研修担当者が研修の実施状況について振り返るきっかけになり、工数や予算の見直しに役立てられます。関係者にも効果や課題を把握してもらいやすくなるでしょう。

ここでは、中間管理職研修の実施レポートの主な記載項目を可能な限り例文とともにまとめてみます。

※基本情報など受講レポートと重複する部分もあるので、前述した内容も参考にして項目を用意してみてください。

研修の目的と目標

中堅社員研修の実施にあたって定めていた目的と目標を記入します。目的は最終的に目指すべき到達点であり、目標は目的を達成するための指標です。研修を行う理由や解決したい課題などをイメージして書きます。

目的と目標は似たような意味の言葉だと思うかもしれませんが、区別して設定することで受講者に与えたい研修効果がより明確になるでしょう。

例文

<目的>

受講者に中堅社員としての役割を自覚させるとともに、最低限のコーチングスキルを習得させ、後輩育成の実務に取り組んでもらう。

<目標>

研修後に後輩との1on1ミーティングを実施させ、後輩に目標を設定してもらう。

研修の結果・効果

事前に設定した目的や目標に対して、中堅社員研修後に確認できた結果や効果を記載します。主観的な記述にならないよう、受講者の声を交えて書くことが重要です。テストなどを研修に組み込み、数値で結果や効果を確認できるようにすると、実施報告の精度がさらに高まるでしょう。

例文

今回の中堅社員研修では、コーチングの専門家を招き、コーチングスキルの基本を受講者に教えてもらった。アンケートの結果では、ロールプレイで経験したコーチングを後輩育成に活かしたくなったとの声が多かった。eラーニングテストの結果では、コーチングに関する問題の平均点が80点を超えたことを確認。すでに後輩と1on1ミーティングを実施した中堅社員も現れてきている。

研修の問題点

研修の問題点では実施にあたって浮き彫りになった懸念事項などを書きます。

たとえば、受講者の間で事前の知識量に差があったことなどが挙げられます。問題点に対して浮かぶ改善案まで簡単に記載しておくと、その後の対策を具体的に練りやすくなるでしょう。

例文

今回は中堅社員研修で初めてオンライン研修を実施した。中堅社員の中にもWeb会議ツールの利用に不慣れな社員がおり、時間通りに参加できないというトラブルが発生した。次回はWeb会議ツールで研修に参加する流れをマニュアルにまとめておいたほうがよいといえる。

中堅社員研修でレポートを出題するときに例文を掲載するメリット


中堅社員研修のレポートを出題するとき、書き方の例文を掲載すべきか迷う実施担当者もいるでしょう。判断の基準となるようにレポートを出題するときに例文を掲載するメリットを解説します。

メリット1.期待する情報を得やすくなる

例文を掲載しておけば、実施担当者が求めていない回答を記入されるリスクを減らせます。中堅社員研修の実施にあたって期待する情報を得やすくなるでしょう。

メリット2.受講者がスムーズに回答しやすくなる

例文があれば受講者が書き方に迷わずスムーズに回答しやすくなります。書くべき内容についての質問も減り、出題者が応答する負担も減らせるはずです。

中堅社員研修でレポートを出題するときに例文を掲載するデメリット


中堅社員研修のレポートを出題するときに例文を掲載するメリットについてお伝えしました。例文を掲載したほうがよいと思った方もいるかもしれませんが、デメリットまで把握したうえで判断する必要もあります。引き続き、中堅社員研修でレポートを出題するときに例文を掲載するデメリットを解説します。

デメリット1.回答パターンが似通ってしまう

例文を掲載すると、回答パターンが似通ってしまう恐れがあります。期待した情報を得やすくなる半面、本来得られるはずだった有益な情報が得られないかもしれません。研修の改善点も発見しづらくなるでしょう。

デメリット2.作成者の負担が増える

例文を掲載する場合、レポートで回答してもらう項目が多くなると、作成する数も増えます。たくさん掲載した結果、例文の質が下がり、受講者の書き方に悪影響を与える恐れもあります。慎重さが求められる作業なので、作成者の負担が増えるでしょう。

中堅社員研修における受講レポートと実施レポートの違いは?


中堅社員研修において、受講レポートと実施レポートの区別がわかりづらく、混乱してしまった方もいるでしょう。

受講レポートと実施レポートの大きな違いは提出者と提出先です。受講レポートと実施レポートの提出者と提出先を表にすると下記の通りです。

報告書の種類提出者提出先
受講レポート中堅社員の受講者研修担当者
実施レポート研修担当者や講師企業

受講レポートの例文を用意するのであれば、受講者が研修担当者に報告する立場を想定します。

実施レポートの例文を用意するのであれば、研修担当者や講師が企業に報告する立場を想定しましょう。

中堅社員研修でレポートの出題に役立つプラットフォーム


価格以上の使いやすさを追求!機能にこだわったeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

中堅社員研修でレポートの出題に役立つおすすめのプラットフォームとして、イオマガジンが導入をサポートしている「Moodle (ムードル)」と「IO Moodle(イオムードル)」が挙げられます。

世界で4億人の方が利用しているeラーニングプラットフォーム「Moodle (ムードル)」を、さらに使いやすくカスタマイズしたeラーニングプラットフォームが「IO Moodle(イオムードル)」です。

研修動画をアップできるので、中堅社員研修における動画学習を実施できます。テスト作成にも対応しており、中堅社員研修の理解度をデータで確認することも可能です。

レポートについては課題の出題から、提出、評価までシステム内で対応できます。レポートが提出されると提出者の名前を一覧で確認できる仕組みです。提出状況を把握してスムーズに評価のプロセスに進めるでしょう。

中堅社員研修のレポート管理に困ったらイオマガジンに相談


中堅社員研修を実施しても、学んだことを現場で実践してもらえるとは限りません。レポートを出題して研修の結果・効果を振り返り、実践を促す体制にしていくことが重要です。

とはいえ、受講者の人数が多いとレポートの管理が煩雑になります。今回紹介した「Moodle (ムードル)」「IO Moodle(イオムードル)」のように、研修コンテンツのアップとともにレポートまで管理できるプラットフォームもあります。

中堅社員研修のレポート管理に困ったらイオマガジンまでぜひお問い合わせください。

\5分でわかる!目的別お役立ち資料/

■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!

「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。

■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

▼Moodleに関するお問い合わせはこちらから

■本リリースに関するお問合せ■
株式会社イオマガジン:沖田、成家

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e-mail: sales@io-maga.com
TEL: 03-6384-5740