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2024/05/10eラーニングの知識
研修アンケートの目的は? 基本テンプレートや設問例、作り方のコツなどを解説!
研修効果を最大限に高めるには研修アンケートが不可欠です。ただ、初めて実施する場合だと、どのように作成すべきか迷うでしょう。今回は、研修アンケートの目的をおさらいしたうえで、基本テンプレートや設問例、作り方のコツなどを解説します。研修アンケートの実施におすすめのツールまで紹介するので、ぜひ導入を検討してみてください。
研修アンケートの目的
研修アンケートを作る意味を理解していないと、アンケートが形骸化するリスクが高まります。作成する時間や回答してもらう時間が無駄になるかもしれません。研修アンケートを実施する目的を明確にしましょう。まずは、研修アンケートの主な目的を解説します。
目的1.研修の質を向上させる
研修アンケートの目的は、研修の質を向上させることです。
リーダー研修や管理職研修などさまざまな研修がありますが、内容によっては受講者から意味ない・厳しいといわれることがあります。
リーダー研修や管理職研修などであれば、登山をしたり合宿をしたりする組織もあり、肉体的・精神的に負担がかかることもあります。忙しい中で研修を受けた結果、効率が悪かったり、学びがなかったりすれば、意味ない・厳しいといわれてもおかしくはないでしょう。
このような研修に対する不満に対応しなければ、受講者の参加意欲は回を重ねるごとに低下します。研修を実施したあとは、必ず参加者全員に研修アンケートに回答してもらい、内容のクオリティを高めましょう。
リーダー研修や管理職研修が意味ない・厳しいといわれない対策について気になった方は、下記の記事もご覧ください。
管理職研修とは? 意味や目的、意味ない・厳しいといわれる理由などを解説!
リーダー研修は意味ない?無駄な研修の特徴や防ぐポイントなどを解説!
目的2.研修効果を測定する
研修アンケートの目的として、研修効果の測定も挙げられます。
研修を実施しても内容を理解できなければ、学んだことを組織活動で活かせません。コンプライアンス研修や情報セキュリティ研修など、種類によっては理解不足が原因で、組織に被害が生じる研修もあります。
実施しただけでは研修効果はわかりません。その点、研修効果を測定するために研修アンケートが実施されるというわけです。
コンプライアンス研修の重要性や情報セキュリティ研修の目的については下記の記事でご確認ください。
コンプライアンス研修にeラーニングが役立つ理由は? メリット・デメリット、おすすめ講座、プラットフォームを解説!
情報セキュリティ研修とは? 目的や内容、テーマ例、eラーニングでの実施がおすすめの理由を解説!
研修アンケートの基本テンプレート
研修アンケートの作成が初めてだと、どのように作ればよいか迷ってしまいがちです。研修アンケートには、基本テンプレートがあるので、骨格を把握しておきましょう。
研修アンケートは基本的に設問と回答をセットにして作成します。回答については選択肢で回答させるパターンと、自由記述で回答させるパターンに分かれています。
引き続き、それぞれの具体的なテンプレートをまとめてみます。
選択肢で回答させるときのテンプレート
選択肢で回答させるときのテンプレートは下記の通りです。
問〇 研修の受講時間についてどう思いましたか?
<選択肢>
1:短かった
2:適切だった
3:長かった
回答欄(1~3を記入) | |
研修全体の時間 | |
グループワークの時間 | |
休憩時間 | |
アンケートの記入時間 |
自由記述で回答させるときのテンプレート
自由記述で回答させるときのテンプレートは下記の通りです。
問〇 今回の研修で気づいたことについて自由にご記載ください。
|
研修アンケートに欠かせない項目例
研修アンケートに記載する項目は自由に選べますが、重要な項目を含めないと目的を達成できない恐れもあります。研修アンケートに欠かせない項目例をいくつかご紹介します。
項目例1.研修に対する感想
研修に対する感想を記入してもらうと、次回の研修で改善すべき点を把握しやすくなります。
たとえば、「交流タイムがもっと欲しかった」という感想があれば、次回は研修後に懇親会の時間を設けるなど工夫できます。
「もう少し詳しい説明が聞きたかった」という感想があれば、
・座学部分を増やす
・研修の範囲を狭くする
・時間を長くする
・研修の範囲を狭くするか時間を長くする
などの対応策が浮かぶでしょう。
アンケートで1つでも多くの感想を分析していけば、回を重ねるごとに研修の質が高まるはずです。
項目例2.研修内容に対する理解度
研修アンケートに欠かせない項目例として、研修内容に対する理解度も挙げられます。
研修アンケートで理解度を把握すれば、理解が不足している受講者をフォローしやすくなります。
わかりづらかった部分などが判明すれば、次回の研修内容を理解しやすいように改善することも可能です。
必ず研修内容に対する理解度を確認する項目を用意しましょう。
研修アンケートの作成前に知っておくべき5段階評価のメリット・デメリット
研修アンケートの回答を作成するときによく使われるのが5段階評価です。5段階評価は、5つの回答から1つを選んで評価してもらう方法をさします。
具体的な使い方の例は下記の通りです。
研修内容は業務で役立ちそうですか?
5 とても役立つ
4 役立つ
3 どちらともいえない
2 役立たない
1 まったく役立たない
5段階評価にはメリットだけでなくデメリットもあり、必ずしも利用すべきとは限りません。
メリット・デメリットを把握したうえで利用すべきか検討しましょう。
引き続き、5段階評価のメリット・デメリットを解説します。
メリット
5段階評価は中立的な選択肢を用意できるので、白黒はっきりさせるような評価が難しい場合でも、気軽に回答できます。
たとえば、「とてもよい」「よい」・「悪い」「とても悪い」だけしか選べないと、回答者は選択に悩んでしまいがちです。「普通」という選択肢があると良し悪しを決めなくて済むので選びやすいです。
回答に悩む時間が減るので、アンケートにスムーズに回答してもらえます。滞りなくアンケートを回収できるでしょう。
デメリット
5段階評価における中立的な選択肢は選びやすいです。
その点、中立的な選択肢を選ぶ方が極端に多くなると、良し悪しを判断するための回答を得にくくなる恐れがあります。
良いのか悪いのかがわからなければ、研修を改善すべきかどうかも判断しづらくなります。研修アンケートの効果が薄れてしまうでしょう。
研修アンケートの作り方のコツ
研修アンケートを作るのにはコツがあります。研修アンケートの作り方のコツを解説します。
コツ1.正直に回答してもらえるように配慮する
研修アンケートを作成するときに、組織の所属や名前を記入させるケースも多いです。
ただ、所属や名前を記入させると、正直に回答してもらえなくなる恐れがあります。
所属や名前を記入させるのであれば、正直に回答してもらえるように配慮が必要です。
たとえば、アンケートは人事評価に関係がないことを周知すれば、正直に回答しやすくなるでしょう。利用目的まで伝えれば協力も得やすくなるはずです。
コツ2.優先度の高い設問は上部に配置する
研修は時間通りに進まないことも珍しくなく、アンケートの回答時間が短くなることもあります。時間が不足した場合、終盤の設問に正しく答えてもらえないかもしれません。
したがって、特に重要な設問はアンケートの上部に配置しましょう。
設問に答えるときは集中力を要します。回答者の集中力をなるべく低下させないように、優先度の低い設問もよく見直し、不要であれば削除することも検討してみてください。
研修の事後アンケートで使える設問例
研修アンケートでは設問を用意する必要がありました。どのような設問を用意すればよいか、イメージが湧かない方もいるでしょう。
ここでは、研修の事後アンケートで使える設問例をさまざまな観点に分けてまとめてみます。
講師について
講師についての設問例は下記の通りです。
・講師の話すスピードについてどう思いましたか?
・講師の説明はわかりやすかったですか?
・講師に対して要望はありますか?
実施方法について
実施方法についての設問例は下記の通りです。
・研修で使用したZoomの操作方法について不明点はありますか?
・研修のオンライン実施を続けてほしいですか?
・オンライン研修で不便を感じた点はありますか?
授業内容について
授業内容についての設問例は下記の通りです。
・わかりづらかったテーマはありますか?
・明日から試したいと思ったことはありますか?
・すでに知っている内容はありましたか?
研修アンケートを効率的に実施するためのツール
研修アンケートを効率的に実施するためのツールとして、Webフォームツールとeラーニングプラットフォームが挙げられます。それぞれのツールをご紹介します。
Webフォームツール
Webフォームツールとは、オンライン回答フォームを作成して共有・分析できるツールです。
ドキュメントを作成するように回答フォームを作成し、フォームに対応したURLを対象者に共有できます。
対象者は、パソコンやスマートフォンなどからURLをクリックするだけで、回答フォームにアクセスして研修アンケートに回答できます。
回答結果をリアルタイムで更新させて、グラフに表示することも可能です。
最近ではAI機能によってアンケートの質問を自動でレビューできるツールも登場しています。初めて研修アンケートを作成する方でも洗練された回答フォームを作れるでしょう。
Googleフォームのように無料で利用できるツールもあるので、コストを抑えたい方は導入を検討してみてください。
eラーニングプラットフォーム
eラーニングプラットフォームとは、インターネット上で研修コンテンツを管理できるシステムです。
研修コンテンツを視聴してもらえるだけでなく、アンケートを作成して実施できるシステムもあります。
研修実施後にシステム上で回答してもらえるので、紙媒体のアンケート用紙を配布する必要がありません。別のツールで作成した回答フォームを受講者に送信する必要もないです。
研修とアンケートの実施を一括にまとめたい場合に最適です。
研修アンケートの実施に役立つおすすめのeラーニングプラットフォーム
研修アンケートの実施に役立つおすすめのeラーニングプラットフォームが「Moodle (ムードル)」です。
「Moodle (ムードル)」は、2001年に初めてリリースされ、すでに4.0億人以上が利用しているeラーニングプラットフォームです。
「Moodle (ムードル)」では、研修動画をアップロードすることで、登録ユーザーに好きなタイミングで研修を受講してもらえます。
研修に役立つアンケート機能が充実しているのも便利です。
質問を登録して、多肢選択や短文回答のパターンなどでアンケートに回答してもらえます。ラジオボタン形式やチェックボックス形式、ドロップダウン形式などを用いて、柔軟に回答フォームを設計可能です。
回答結果についてはグラフで表示したり、Excelにエクスポートしたりできます。回収したアンケート用紙からデータをExcelに入力する必要はありません。「Moodle (ムードル)」を導入すれば、研修アンケートの作成・管理・分析を効率化できるでしょう。
研修アンケートの実施を効率化するならイオマガジンに相談!
研修アンケートは、研修の質を向上させたり、研修効果を測定したりするのに不可欠な取り組みです。基本的に設問と回答をセットにして作成します。回答パターンは選択肢を選ばせる形式と、自由に記述させる形式などに分かれます。
研修に対する感想を求める項目や理解度を確認する項目を設けることで、改善点を把握したり受講者をフォローしたりできます。匿名で実施することも可能ですが、組織の所属や名前を記入させる場合は、人事評価に無関係であることを伝えるなどして、正直に回答してもらいやすいように配慮しましょう。
紙媒体で研修アンケートを実施すると、印刷の準備に手間がかかるほか、データ入力の負担も生じます。今回ご紹介した「Moodle (ムードル)」なら、システム上で研修動画の視聴からアンケートの作成・公開・分析まで対応できます。
研修アンケートの実施を効率化したい方はぜひイオマガジンまでお問い合わせください。
■「Moodle(ムードル)」とは?
https://www.io-maga.com/service/
eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。
■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!
https://www.io-maga.com/administrator_manual_application/
「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。
■イオマガジンとは?
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イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。
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