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2024/02/29eラーニングの知識
企業成長を加速させるマイクロラーニングとeラーニングの組み合わせ方
時代の変化と技術の進歩に伴い、企業が直面する教育と人材育成の課題は日増しに深刻化しています。その解決策として注目されているのが、マイクロラーニングとeラーニングの組み合わせによる効率的な学習方法です。
この記事では、競争が激化するビジネス環境の中で企業がどのように従業員のスキルアップを促し、教育コストを最適化しながらも高い教育効果を達成できるかをお伝えします。
1.現代の企業が直面する学習の課題
日本におけるビジネスを取り巻く環境は、技術進歩やグローバル化、新興国の台頭により競争の激しさが増しています。この競争を生き抜くためには、企業で働く従業員1人ひとりのスキルアップと継続的な学習が不可欠です。しかし、日本のビジネスパーソンは長時間労働の常態化やエンゲージメントの低さという課題を抱えており、さらに従業員教育に割ける予算も限られているのが現状です。
学習時間の不足と従業員の参加意欲の低さ
パーソル総合研究所による「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」によれば、日本では自ら学ぼうとする姿勢が諸外国に比べて低いことが示されています。
出典:パーソル総合研究所「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」
この調査結果は、自己啓発を行っていない人の割合が高いというデータを通して、日本の従業員が直面する学習に関する課題を浮き彫りにしています。従業員自身の学習への意欲の不足と、企業による人材への投資の少なさが、この状況の背景にあると考えられます。
コストと品質のバランスの重要性
そして、企業にとって従業員教育にかけるコストは重要な観点でもあります。低コストだけを追求すると、教育の質が犠牲になる一方で、高品質な研修を実施するにはそれなりの投資が必要です。このコストと品質のバランスをどのように取るかが、企業の教育担当者にとって大きな課題となるのです。
マイクロラーニングは、これらの課題に対する有効な解決策の一つとして注目されています。短時間で集中的に学習できるため、忙しいビジネスマンでも取り組みやすく、コストパフォーマンスの面でも優れています。次章でマイクロラーニングについて詳しく見ていきましょう。
2.マイクロラーニングとは何か?
マイクロラーニングの定義と特徴
マイクロラーニングは、短い時間で完結する学習コンテンツを通じて知識やスキルを身につける学習方法です。一般的には、5分から10分程度の短いセッションで構成され、特定のトピックやスキルに焦点を当てています。マイクロラーニングは、従業員が忙しい中でも学習に参加できる有効なツールとなり得ます。
マイクロラーニングのメリット
マイクロラーニングには様々なメリットがありますが、ここでは3つのメリットを紹介します。
・集中力の向上:短時間で学習することで、従業員は集中して情報を吸収しやすくなります。
・柔軟性:従業員は自分のペースで学習を進めることができ、仕事の合間や移動中など、さまざまなシチュエーションで学習を行うことが可能となります。
・即時性:必要なスキルや知識を即座に学び、仕事に活かすことができます。
マイクロラーニングのデメリット
一方でマイクロラーニングにもデメリットが存在します。
・深い学習の限界:短時間のセッションでは、複雑な概念やスキルの深い理解には限界があります。
・継続性の欠如:学習コンテンツが短いが故にそれぞれが連続性を持たず、全体的な学習プログラムとして機能しない場合は、学習効果を最大化することが難しくなります。
マイクロラーニングは、企業が従業員のスキルアップを促進し、学習の機会を提供するための有効な手段ですが、その導入にあたっては、これらのメリットとデメリットを考慮する必要があるのです。
3.eラーニングとの組み合わせによる効果
eラーニングシステムの役割と利点
eラーニングシステムとは、インターネットやコンピュータを利用した学習プラットフォームのことです。eラーニングシステムの最大の利点は、アクセスの容易さと柔軟性にあります。従業員は自分のスケジュールに合わせて、必要な知識やスキルを学ぶことが可能となります。
マイクロラーニングとeラーニングのシナジー効果
マイクロラーニングとeラーニングを組み合わせることで、学習の柔軟性と効率性がさらに向上します。eラーニングプラットフォーム上でマイクロラーニングコンテンツを提供することにより、従業員は自分のニーズに最も合った形で、短時間に集中して学習することが可能になります。この組み合わせにより、学習のモチベーション向上、知識の定着率の向上、そして学習へのアクセシビリティの向上が期待できるのです。
eラーニングとマイクロラーニングの組み合わせのデメリット
eラーニングとマイクロラーニングの組み合わせのデメリットとしては、コンテンツの整合性や一貫性の確保が挙げられます。異なるフォーマットやスタイルの学習素材を組み合わせると、受講者が混乱を感じる可能性があります。また、個々のマイクロラーニングコンテンツがeラーニングシステム内の他のコンテンツとともに適切に学習プログラムに組み込まれない場合、受講者の理解度が下がり目標達成が難しくなることもあります。
このようなデメリットを避けるためには、コンテンツの選定と組み合わせにおいて、学習目標と従業員のニーズに沿った慎重な計画が必要となるのです。
4.マイクロラーニングの活用方法
企業でのマイクロラーニングの活用例
企業がマイクロラーニングを活用する方法は多岐にわたります。例えば、新しいソフトウェアの操作方法や、社内の規則更新の情報共有など、具体的な知識やスキルの伝達に使用されます。また、従業員のリーダーシップやコミュニケーションスキルの向上を目的としたマイクロラーニングコースも効果的です。これらのコースは、従業員が自身のペースで、仕事の合間にも取り組むことが可能となります。
従業員のスキルセット向上に向けた戦略
マイクロラーニングを活用する際の戦略としては、まず自社の強み・弱みの分析と市場の動向を把握し、従業員の足りないスキルセットを把握することからスタートします。そして、それに応じたコンテンツを提供することが重要です。また、学習の進捗を追跡し、受講者からのフィードバックを受けることで、コースの内容を改善し、従業員の学習体験を向上させることができます。さらに、マイクロラーニングを社内の学習文化の一部として位置づけ、学習を継続的に促す環境を整えることも大切です。
5.導入のステップとポイント
マイクロラーニングとeラーニングの導入計画
マイクロラーニングとeラーニングを企業の人事育成戦略に組み込むには、まず明確な目標設定が必要です。どのようなスキルや知識が必要かを特定し、それに適したコンテンツの開発や選定を行います。導入のプロセスでは、利用人数、料金プラン、オプションなどを検討し、適切なeラーニングシステムを検討します。
マイクロラーニングを支援するeラーニングシステム「IO Moodle(イオムードル)」
従業員が継続的に学習し、スキルアップを図るためには、学習の進捗を可視化したり学習成果を共有・フィードバックできるなど多様な機能が使用できるイオマガジンの「IO Moodle(イオムードル)」が役立ちます。
イオマガジンは、eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」の正式パートナーとしてサーバー構築からカスタマイズ、運用までを一気通貫で提供しています。
eラーニングの導入に必要とされる動画制御機能、自動催促メール機能、学習進捗の一括表示などの機能を網羅した「IO Moodle(イオムードル)」は、多くの企業様への導入実績があり、さらに充実したサポート体制、ISO27001認証を取得したセキュリティ対策はご好評を頂いております。
まとめ:企業の競争力と成長を促すためにマイクロラーニングで従業員育成を始めよう!
企業が直面する人事育成の課題に対して、マイクロラーニングとeラーニングの組み合わせは、効率的かつ効果的な解決策につながります。この施策によって、従業員は自分の時間を有効に活用しながら、必要なスキルや知識を短時間で習得することが可能となり、企業は教育コストを抑えつつ、従業員のスキルアップとモチベーション向上を実現することができるのです。
しかし、この組み合わせの成功には、コンテンツの選定から導入、実施、評価に至るまで、慎重な計画と管理が必要です。また、従業員のニーズと学習目標に基づいたカスタマイズが、学習効果を最大化する鍵となります。
イオマガジンの「IO Moodle(イオムードル)」では、このような課題を解決するeラーニングシステムとして、ご好評を頂いております。「IO Moodle(イオムードル)無料体験版」での比較検討も可能ですので、本記事を読んでマイクロラーニングの導入に向けて動き出したい企業様、専門的な知識がわからず悩んでいる方でも、まずはお気軽にご相談ください。
■「Moodle(ムードル)」とは?
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eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
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大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。
■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の無料提供中!
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「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。
※尚、当マニュアルは普段お使いのgmailをお知らせいただき、オンライン版でご利用いただく形です。お申込み時にご入力いただいたメールアドレスを利用し共有いたしますので、ご留意ください。
■イオマガジンとは?
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イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。
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