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2023/12/27eラーニングの知識
人材育成にeラーニングを導入しよう!メリットと必要性を徹底解説!
インターネットを利用して学習や研修を行うeラーニングを人材育成に導入することは、企業にとって多くのメリットをもたらします。
この記事ではeラーニングの導入が、どのように企業の生産性向上に貢献するかを具体的に解説し、さらには人的資本経営におけるeラーニングの効果的な活用法についても取り上げます。企業の人材育成担当者としてこれらのメリットを理解することで、組織全体の効率と効果を高める方法を発見し、自社に適した人材育成戦略を立てることが可能となるでしょう。
1.eラーニングを人材育成に導入するメリット
eラーニングの導入には、数多くのメリットがあります。
このセクションでは、eラーニングを導入した企業がどのような恩恵を受けるのか具体的にご紹介します。
eラーニングを導入した際、どのように効率的かつ効果的な人材育成が実現するのかを明確にし、実践するための一歩を踏み出すきっかけにしてください。
eラーニングのメリット(1)時間的柔軟性
eラーニングは集合研修とは異なる特性を持っており、その一つが時間的な柔軟性です。
受講者は自分自身のタイミングやペースで学習を進めることができ、個々の学習スタイルに合わせた進行が可能になるという大きなメリットを持ちます。
また、この柔軟性は受講者の自主性を高める効果もあり、それぞれが自己の成長とスキルアップに対する責任を持つことを促したり、個々の業務スケジュールに合わせて学習時間を設定できるため、業務の生産性を損なうことなくスキルアップが可能となります。
これらの特性により、eラーニングは個々の学習者だけでなく、組織全体の生産性向上にも寄与することが可能となるのです。
eラーニングのメリット(2)コスト削減
eラーニングの導入は企業にとって大きな経済的メリットをもたらします。
集合研修を行う場合、会場のレンタル費用、参加者の交通費、場合によっては宿泊費など、多くの費用が発生します。しかし、eラーニングを導入すればこれらの費用を大幅に削減することが可能です。
また、教材の作成にかかる初期費用は必要ですが、一度作成した教材は何度でも使用できるため、外部講師を招くための人件費も削減できます。
つまり、eラーニングの導入により、教育と研修のためのコストを大幅に削減することが可能となるのです。
eラーニングのメリット(3)場所の制約解消
コロナ禍を経て、リモートワークが急速に普及し、eラーニングの重要性が際立ってきました。
なぜなら、eラーニングは地理的な制約を解消し、従業員がどこからでも学習にアクセスすることを可能にするからです。これにより、従業員は場所を選ばず、自分にとって最適な環境と時間で研修を受けることができるようになりました。
さらに、集合研修のように決められた場所に向かう移動も必要なくなるため、外部講師を招く場合であっても移動時間の削減により、日程調整が容易となります。
eラーニングのメリット(4)継続的な学習の促進
eラーニングシステム(LMS)を活用することで、受講者の学習履歴や進捗の管理が容易になります。
これにより、各受講者の学習パターンを詳細に追跡したり、個々のニーズに合わせた学習プログラムを提供することが可能となるのです。
さらに、これらの機能を活用して、受講者が必要に応じてその進捗を確認できるようにするなど、学習経験全体をより個別化し、継続的な学習を支援できます。
eラーニングのメリット(5)全従業員を対象に同時期研修が可能
eラーニングは、全従業員へ同時に同じ学習内容を提供することを可能にし、教育の機会均等を実現します。
これにより、全員が同じ知識や技術を身につけ、組織全体のスキルレベルを均一に高めるための研修を効果的に行えます。また、組織全体が一体となって新しい知識やスキルを迅速に習得することも可能になります。
さらに、eラーニングはクオリティの高い研修をアーカイブ配信することができるため、これまで特定の従業員にしか受講できなかった研修を、全社員に共有できるようになるのも、eラーニングのメリットです。これらの要素が組み合わさって、eラーニングは組織全体の成長を促進する強力なツールとなり得ます。
2.eラーニングを導入する際のデメリット
eラーニングにはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。
eラーニングの課題を理解することで、より効果的なeラーニングの導入と活用のアプローチを見つけることができるでしょう。
eラーニングのデメリット(1)受講者のモチベーション管理
eラーニングが効果的に活用できるかどうかは、受講者の自主性に委ねられます。自己学習を基盤とするeラーニングでは、受講者のモチベーション維持が学習成果に大きな影響を及ぼすため、企業は受講者のモチベーションを維持・向上させるための工夫が求められるのです。
アプローチ方法としては、魅力的な学習教材のラインナップ、達成感を感じられる学習プログラムの設計、学習の進捗や成果を可視化するシステムの導入などが考えられるでしょう。
eラーニングのデメリット(2)学習コンテンツの用意
eラーニングを導入する際は、自社の事業や特性に合わせた学習コンテンツの制作を行いますが、この作業には費用や時間、手間がかかる上に、技術の進歩や法律の改正など世の中の変化に合わせて教材を定期的に更新する管理体制も整備しなければなりません。
しかし、企業と従業員の成長を促すためには必要不可欠であることに留意し、教材の管理と更新を適切に進めることが大切なのです。
eラーニングのデメリット(3)双方向コミュニケーションがない
eラーニングの形式では、講師と受講者との直接的なコミュニケーションが一般的に難しいといわれています。
受講者が学習中に疑問や不明点を抱えた時、その問題を直接講師に質問するようなコミュニケーションがとれないと、学習の効率が落ちてしまう可能性があります。
そのため、講師や受講者が閲覧し、質問や回答が可能なディスカッションボードの設置や、個別でフィードバックを提供できる対策を講じるなど、学習効率を高める工夫が必要です。
eラーニングのデメリット(4)PCとネット環境が必須
eラーニングを実施するためには、個々の利用者がPCや安定したインターネット接続環境を持っている必要があります。しかし、全受講者がこれらの条件を満たす状況にない場合は、対策を考える必要があります。
具体的には、企業が受講者に対してデバイスを提供したり、購入のための補助金の支給、個人のスマートフォンやタブレットでも学習可能なモバイルフレンドリーなシステムやコンテンツを用意するなどが挙げられます。
3.人的資本経営が時代の潮流
ここまでeラーニングのメリットとデメリットについて解説してきましたが、そもそも従業員の育成はなぜ必要なのか考えたことはあるでしょうか。
今日のビジネスにおいて、人的資本経営が現代企業の競争力を高めるための鍵となっています。
このセクションでは、人材育成が企業の成長にどのように貢献しているかを掘り下げ、人的資本経営の重要性を解説します。自社の人材戦略を強化し、時代の潮流に乗るためにできることは何か見ていきましょう。
人的資本の開示義務
2023年3月期決算から、日本の上場会社は有価証券報告書において、人的資本情報の開示が義務付けられました。この義務化は、改正された内閣府令により定められています。人的資本情報の開示とは、従業員などの情報をステークホルダーに明らかにすることを指します。
内閣官房が公表したガイドラインによると、開示するべき項目は7分野19項目に及びます。これには人材育成、従業員エンゲージメント、流動性、ダイバーシティ、健康・安全、労働慣行・コンプライアンス/倫理などが含まれます。
そのため、eラーニング等の人材育成はこの潮流に対応し、企業の競争力を高めるための重要なツールとなっているのです。
今後5年で個人のリスキリング支援に1兆円を投資
岸田内閣は、2022年10月3日の所信表明演説で、個人のリスキリング(再学習)支援に5年間で1兆円を投資する方針を発表しました。この取り組みは、デジタル化や労働市場の変化に対応するため、人々の職業スキルや知識のアップデートを支援することを目的としています。
岸田首相は、リスキリング支援の3本柱として、
– 転職・副業を受け入れる企業や非正規雇用を正規に転換する企業への支援
– 在職者のリスキリングから転職までを一括支援
– 従業員を訓練する企業への補助拡充
を挙げました。
これにより、労働移動の円滑化や賃上げ、人への投資を通じた競争力の向上が期待されています。政府はこれらの政策を具体化し、関連部署での支援策を進めています。具体的には、厚生労働省が主管となっている人材開発支援助成金などです。この助成金は、条件を満たしたeラーニングも対象となるため、eラーニングを導入する検討材料となるでしょう。
出典:
首相官邸「令和4年10月3日 第二百十回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説」
出典:
厚生労働省「人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内」
コロナ禍を経て、人材育成市場は拡大
前述の通り、政府のリスキリング1兆円投資の方針によって脚光を浴びているのがリスキリング市場です。社会人企業研修市場はコロナ禍で大きく落ち込んだものの、現在は復調。今後も伸びることが予想されています。
引用:会社四季報業界地図2024年版(p.28 7リスキリング)
また、コロナ禍を経てリモートワークが普及し、企業もオンラインとオフラインの研修をハイブリットして人材育成を行うとの予測から様々なオンライン学習企業が法人需要の開拓に注力し始めています。
引用:会社四季報業界地図2024年版(p.28 7リスキリング)
このような時代の潮流において、企業の人材育成を行わないことは即ち企業競争から遅れをとり、事業成長への影響も危ぶまれる可能性を示唆しているのです。
4.受動的な学習から能動的な学習へ
時代の潮流からも見て取れるように、能動的な学習への移行は、社会人育成のみならず学校の教育現場においても現代の重要なテーマとなっています。
このセクションでは、探究学習、ブレンディッドラーニング、反転学習という三つの具体的な能動学習の手法と、それぞれのメリットと実践方法を掘り下げていきます。
これらの手法を学ぶことで、eラーニング導入の際に能動学習を社内の受講者に実践するための具体的な指針を得ることができるはずです。
教育現場で行われている探究学習
現代の学校教育では、探究学習が行われています。探究学習とは、生徒が主体的に学ぶ教育スタイルです。
出典:
この方法は、生徒が自分の興味や好奇心に基づいて質問を立て、それに答える形で学習を進めます。自分で問いを考えることで、学びに対するモチベーションが高まり、深い理解が促されるのです。
例えば、生物学の授業で「なぜ植物は日光を必要とするのか」という問いを生徒が立てた場合、彼らは文献調査や実験を通して、光合成のプロセスを学びます。このプロセスで得られる知識は、自分で得たものであるため、より記憶に残りやすいのです。
したがって、探究学習は生徒が能動的に関与し、学習内容を深く理解するための有効な手段と言えます。
この探究学習はeラーニングにおいても重要な要素となるでしょう。例えば、自身のキャリアや業務上の課題に直結した問題を設定し、それに対する解決策をeラーニングを用いて学び、探求することを可能にします。さらには、自発的な学習はモチベーションを高め、深い理解を促すための有効な手法となるでしょう。
ブレンディッドラーニング
ブレンディッドラーニングとは、eラーニングと対面式の集合研修を組み合わせるなど、様々な学習方法を組み合わせた教育の手法です。このアプローチは、それぞれの学習方法の利点を活かしながら、各々の欠点を補完する有効な手段となります。
具体的には、eラーニングの利便性と効率性、対面式研修の直接的な交流と即時のフィードバックを組み合わせることで、eラーニングのデメリットである「受講生間の交流が減少する」と「その場での質疑応答が難しい」という問題を、対面式研修の特性を用いて補うことが可能になるのです。
eラーニングと対面式の集合研修を組み合わせることは、有効な教育手法になるといえます。
反転学習
反転学習は、伝統的な「集団講義で学び、自分で確認する」という教育の手法を、「自分で学び、集団で確認する」という形に反転させた革新的な学習スタイルです。
このアプローチは、eラーニングを事前学習のためのツールとして利用し、その後、集合研修でその知識を深め、理解を深める、そしてそれを応用するといった流れで利用することが可能となります。
この学習手法は、受講者のモチベーションを高め、自発的に取り組みたいと思う意欲を刺激します。特に、学習意欲が湧きにくいとされる分野では、この手法は大いに効果を発揮するでしょう。
5.eラーニングの導入はイオマガジンに相談!
eラーニングの導入には多くのメリットがある一方で、従業員のモチベーション管理、学習コンテンツの継続的な更新、双方向コミュニケーションの機会が無いなどの課題も存在します。ここで、イオマガジンが独自のカスタマイズを施した「IO Moodle(イオムードル)」が役立ちます。
イオマガジンは、2001年にリリースされたeラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」の正式パートナーとしてサーバー構築からカスタマイズ、運用までを一気通貫で提供しています。
eラーニングの導入に必要とされる動画制御機能、自動催促メール機能、学習進捗の一括表示などの機能を網羅した「IO Moodle(イオムードル)」は、多くの企業様への導入実績があり、さらに充実したサポート体制、ISO27001認証を取得したセキュリティ対策はご好評を頂いております。
「Moodle(ムードル)」の活用事例
このセクションでは、イオマガジンのサポートの元、eラーニングシステム「Moodle(ムードル)」を導入した企業事例を詳しく紹介します。各企業(大学)がどのようにこのシステムを活用して業績を向上させ、従業員のスキルアップに貢献しているのか具体的に見ていきましょう。
Moodle活用事例:エステ業界
エステ業界では、技術習得に加え栄養学や化粧品成分の知識が必要です。
「Moodle(ムードル)」の導入により、継続しやすい教育環境が実現し、教育コストと手間が大幅に削減されました。また、eラーニングで公開された教材を最新の内容に更新できる点も評価されています。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
Moodle活用事例:医科大学病院
大規模な医科大学の病院では、医師向けの必修研修をオンラインでeラーニング化するために「Moodle(ムードル)」を導入しました。
これは研修費用と担当者の手間を削減するためです。Moodle(ムードル)には10機能以上のカスタマイズが施され、受講催促メールの自動送信や受講完了のチェック機能の強化などが含まれています。
結果として、研修コストは1/3、担当者の手間は1/5に削減されました。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
Moodle活用事例:大学
大学がオンライン教育環境の整備とeポートフォリオの連動を目的として「Moodle(ムードル)」を導入しました。
eポートフォリオは、学生の学習履歴をインターネット上で記録・蓄積するシステムで、「Moodle(ムードル)」と連動させて教務作業の効率化と就職支援を強化しました。連携後、教務システムからのコースデータ、教師データ、学生データがeポートフォリオに反映され、教務課の作業効率が向上しました。学生は自学自習を主体的に進め、就職支援にも役立つようになりました。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:eラーニングのメリットを理解した上で、人材育成への導入を検討しよう!
本記事では、eラーニングを人材育成に活用するメリットと、その導入に伴う注意点について解説しました。
時間的柔軟性、コスト削減、場所の制約の解消、継続的な学習の促進、そして全従業員への均等な教育機会の提供など、eラーニングは組織の生産性向上と人的資本の強化に大きく寄与します。
一方で、従業員のモチベーション管理や学習コンテンツの継続的な更新、双方向コミュニケーションの欠如などの課題も明らかにしました。これらを踏まえた上で、eラーニングを戦略的に導入し、適切に運用することが人材育成を効果的に進める糸口となるのです。
イオマガジンが提供するeラーニングシステム「IO Moodle(イオムードル)」は、多くの企業様へ提供してきた経験から、具体的な課題解決に向けた提案とシステム構築、ISO27001認証を取得したセキュリティ対策により、貴社の人材育成を効果的にサポートします。
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